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わたしが体験したちょっと不思議なこと

みなさんは、
『ちょっと不思議な体験』
をされたことがありますか?

以前書いた『日常に溢れている不思議』という記事の中でも、そんなお話をさせてもらったんですが、

今回もわたしが体験したちょっと不思議なこと、をお話したいと思います。
よろしかったらお付き合いください。

私の実家は昔お店をやっていて、店の奥が家でした。
玄関はちゃんとあったんですが、子どもの頃はお店を通って出入りしていたんです。

ある日いつものようにお店を通り外に出ようとして、
たまたまレジが開いていたのでちらっと中をのぞいて見ました。
「あ~、お金が入ってるな」
なんて思いながら通り過ぎようとしたとき、近くにいた母がすごい勢いでわたしの名前を呼んだんです。

母はちょっと怖い顔でこちらを見ながら、わたしではなく何かを凝視していました。

え?

と思い、その視線の先に目を向けると、
なんと、わたしの右手が5,000円札を握っていたのでした。

この話をすると人間性を疑われてしまいそうで怖いんですが……

本当に、自覚がなかったんですよ。

例えば、
レジを覗き込んだときに、
お金欲しいな~、と思ったのならまだわかる。

もしかしたら、その欲求が無意識的にわたしの右手を動かした、
ってこともありえる……。

でも、その時わたしは「欲しい!」とも思わなかったし、ましてや「ちょっと拝借」なんてことも思わなかったので、
自分の右手がお札を握っているのが不思議でしょうがなかった。

そして何より、
『手を伸ばし、5,000円札を抜き取り、握りしめる』
という一連の行動をとった記憶がまったくない……。

おそらくわたしがしたんでしょう。
現状からそれ以外考えられないんですが、
大げさに言えば、その行動をとった数秒間が、私の人生の中からすっぽりと消えている。
そんな感覚です。

あれがなんだったのか、今でもわかりませんが、
その後しばらく、自分には盗癖があるんじゃないか……、
と結構悩みました。


もう一つ、これも子供の頃の経験なんですが、

家で従妹たちと遊んでいたんです。
わたしが一番年上で、確か小学4年生ぐらいだったかな、
一番小さい子で幼稚園の年中さんぐらい。

従妹たちはみんな、正面のソファーに座っていて、それを何気なく見ていたら、不意に後ろの方から小さな手がすっと伸びて、ソファーの側面をポンポンってたたいたんです。
私に向って『ここにいるよ』って合図をしているみたいに。

誰の手だろう?
と思って改めて目の前の顔ぶれを見ると、みんないるんです。
誰一人かけていない。

慌ててソファーの後ろを確認しに行ったんですが、誰もいませんでした。

いったい誰の手だったんだろう……。
ものの数秒の出来事でしたが、その本当に小さな手の記憶は、今でも鮮明に残っています。

あの手は座敷童さんの手だったのかもしれない、
とわたしなりに思っているのですが、
どうでしょう……。

子供だけできゃっきゃ騒いで遊んでいたので、
一緒になって遊んでくれていたんじゃないかと思うんです。

姿こそ見えなかったけど、
でも「一緒にいるよ」って私に合図を送ってくれた。

あの時、楽しい気持ちになってくれていたなら嬉しいな、
と思います。

noteを始めて、いろいろ過去を振り返ってみると、
結構、不思議が散らばっていたんだな、と改めて思いました。

自わたしの人生なんて平凡すぎる。
と思っていたのに実はそうじゃなかった。

不思議なことってSF映画や小説の世界の話だと思っていたんですが、
自分の人生の中にもちゃんとあって、
現実の中に折りたたまれるようにして存在している。

おそらく、わたしのようにちょっと不思議な体験をした人はたくさんいるんじゃないかと思うんです。

まったくない!という人も、ひょっとしたら忘れてしまっているだけかも知れない。

わたしに起こった経験が、いったい何を意味して、どんな理由で起こったのわかりませんが、でも、もしかしたらその意味を考えることよりも、

人生にはそんなことが起きて、実は平凡なものじゃない、
ということを知るのが大事だったんじゃないかな、と思ったりするわけです。

あるドラマの中で、
「運命とは決められたものじゃなく、『命』自分がこの世に持って生まれた命を、『運』自分の意志で運んでいくのが運命なんだ」
というセリフがあって、納得してしまったんですが、

多分この言葉は、起こった出来事を運命に変えていくのは自分自身だ、と言っているのだと思います。


小さなことでも、辛いことでも、不可思議なことでも、
そこに何かを感じ、心に留めておくことで、運命はまた違った方向へ動き出す。

時には、大きな変転に押し流されてしまうこともあるけれど、
そればっかりが人生を決めるわけじゃない、

何気なく過ごしている日々の積み重ねが、わたしたちの人生を作り上げている、そんなことを意識してみるのも大事かもしれない。

突然ですが、宇宙の大半は暗黒物質(わけわからん物)で満ちているのだそうです。

つまり私たちは、よく分からないブラックボックスの中で生きているようなもので、何が起こっても不思議じゃないし、
わたしたちが思う秩序や常識は、必ずしも宇宙のそれと一致しているわけじゃない。

とアインシュタインさんも言っています。わたし的解釈ですが……。

みなさんも、ぜひ日常の中に潜んでいる不思議を探してみてください。
もしかしたら過去の記憶の中に、隠れているかもしれませんよ。

今回も最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました。

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