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アウトプットをし続けた先に 2023.04.01

どこからが「プロ」なんだろう? と昔からよく考えている。

もちろん、正確な線引きなんてなくて、すごくうまいアマチュアもどうしようもないプロもいるのが現実というのはわかっているけど、そういうことではなくて。

人が自分の活動に対して「プロ意識」を持てるようになる過程とはどういうものなのかな、というのがずっと気になっている。



私はいつも趣味でやっていたことがなぜか仕事っぽくなってしまう人生なので、いまいちすんなりと職業的アイデンティティを得られたことがない。


社交ダンスのドレスは、20歳の頃からつくり続けていて、近年量は少なくなってはいるもののもう13年も継続的に仕事としてやっていることになるので、まあさすがにプロだとは思う。
一般的な洋裁のプロではないけど、少なくともダンス衣装というところについては専門としてのプライドは持ってやっている。
でも明確にそう思えるようになったのは、ドレスを人につくり始めてから5年くらい経った頃だった気がするなー。


会社仕事は4年くらいやって転職してしばらくしてからやっと、だった。

他の会社に移っても通用するんだな、って思えてはじめて、業界の中での一定の技量があると自分自身で納得できた気がする。


プロとしての自信が持てる時=仕事としてのアウトプットの量と期間が一定を超えた時、なのかも。


となると、インテリアについては、アウトプットしてそれで曲がりなりにもお金がもらえるようになってから、せいぜいまだ2年くらい。しかも、その2年もドレスや会社仕事の時みたいにインテリアのことばかりをフルタイムの仕事としてやってきたわけでもない。

そう考えると、やっぱり私はまだインテリアのプロではない、と思っている。書籍まで出させてもらっておいて、その自己評価はどうなんだとも思われそうだけど、自分では十分な基準に達してはいないと感じている。
書籍は、言わば「うまいアマチュア」だからこそ書けたものだと思っている。

じゃあプロに達するために何ができるのか。

これまでの経験から考えると、結局アウトプットを繰り返すしかないのだと思う。全力のアウトプットをし続けることでしか、自分の中に確かなものを積み上げる手段はない。

だから、ニュースレターという手段で、もっと深く、もっとたくさん、定期的なインプットと思考をする機会を作ってみようと思った。


それは現在のところは、かなりうまく運んでいる気がしている。

ニュースレターの準備をしはじめてから、本屋に行けばごっそりインテリア雑誌を買ってるし、海外メディアの英語のニュースレターを毎日読んでるし、国内のインテリア情報サイトもマメにチェックするようになった。

何か、読んでいる人のためになる、そして私がつくりたいもののためになる、そういう情報がないかを四六時中考えるようになった。

頭の中に気にするべきことが常にある、そういう状態は人生の負担になることだと以前は思っていたけど、案外そうでもないかもしれない、というのはやってみた実感。

毎回文章を書くたびにエンジンをかけ直すよりも、いつでも書けるようにスタンバイしていた方が結果的には楽なのかもしれない。


これを続けた先に何があるのか、何もないのか、わからないけれど、今は自分がやるべきことをやっている、という感覚がある。そもそもどこまで続けられるのかも不明だが、いまのところは書きたいことは尽きないので、一年くらいは頑張って続けてみようと思う。

その時には、もう少し「プロ意識」を持てる段階に行けてるといいなぁ。



ということで、お部屋づくりのニュースレター、本日から正式に始まりました。

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noteはより日記っぽいものや、ニュースレター作成周辺の裏話中心になっていきそう。
こっちもできるだけさくさく出していきたい。

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