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犬ってふしぎ

サツマ(愛犬のこと)には、大好きなおばさまがいる。水色さん(いつも水色のアウターを着ているので)だ。

朝の散歩でほぼほぼ毎回会う方。ちょっと遠くにいても、見つけて駆け寄ろうとする。もしくは「もうすぐ来るよ!」と言わんばかりに待伏せする。そして、目の前に水色さんが来てくれたら、即、おすわり。

なぜなら、水色さんは犬たちにおやつをくれるから(サツマ以外にも)。しかも、飼い主があげるよりも大きめのおやつを。だから、わんこはみんな水色さんが大好きだ。

どうして遠くにいる水色さんに、こんなに目ざとく気づくのか。「色?」とも思うけれど、いつもの散歩コース(1周1.5キロほどの散歩道)には同じ水色のアウターを着ている人が他にも1人、2人いる。でも、彼らには見向きもしない。じゃぁ、匂い? これはなくはないけれど、結構、遠くからでも気づいているよう。

今もって真相はわからない。ただ、最近、新たな進展があった。

その水色さんにはお散歩仲間が10人くらいいて、10人くらいのグループで和気あいあいと歩いていることもあれば、2、3人ずつくらいに分かれて歩いていることもある。サツマは、水色さんさんのいない、水色さんのお仲間たちのことも待ち伏せするようになったのだ。意気揚々と、期待のこもったキラキラした目で。

とはいえ、水色さんのお友だちは水色さんではないので、おやつはくれない。やさしく「水色さんは向こうにいるよー」と教えてくれる。サツマはそれでも尻尾をふりふりしている。

友だちの友だちは友だち、的なことだろうか。

犬ってかわいい。


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