はしぐち さきこ

医療系出版社→病院コンサル広報→2011年からライターとして独立。お仕事は、健康・医療…

はしぐち さきこ

医療系出版社→病院コンサル広報→2011年からライターとして独立。お仕事は、健康・医療関連のインタビュー・ライティングが多めです。noteでは、仕事以外のこと(だいたい犬の話)もたらたら書きます。

最近の記事

20円の卵より50円の卵を選びたいのは、美味しさの差ではない

最寄りのスーパーでは、卵が10個200円ぐらいで売られている。たぶん、ごく平均的な値段だと思う。 ちょっと遠く(といっても歩いて10分)のスーパーでは、6個300円ぐらいの卵が並んでいる。 卵1個あたりの値段は、20円と50円。どう考えても50円卵のほうがお得だ。安いし、数は多いし、近いし。 でも、なるべくちょっとだけ遠くのスーパーで50円卵を買うようにしている。そんなに50円卵が美味しいのかというと、わからない。残念ながら繊細な舌をもたない私には、美味しさの差はわから

    • 「365日外食」実験を行った女医が伝えたい、食べているのに栄養不足の盲点

      私の場合、忙しくなると決まって口内炎ができる。 仕事の〆切に追われているときに限ってできるので、口内炎ができると「あー、ストレスたまっているんだなー」と、なんとなくストレスメーターのようになっている。 でも、ストレスだけが問題ではないのかも、と最近思うようになった。 そう思ったきっかけが、下記のインタビュー。 食べている量というか、カロリーは足りているのに、ビタミン・ミネラル、食物繊維などの必要な栄養素が不足している状態を「新型栄養失調」というそうだ。 忙しくなると

      • ことばの無力

        言葉にしなければ伝わらない、とよく言われる。 一方で、その人の発しているその言葉が本当にその人の気持ちを表しているとは限らない、とも思う。 自分自身、言葉にした瞬間に心のなかにあったものとは形や温度、質感が変わってしまったように感じることがある(それは言語化力が至らない、という問題なのかもしれないけれど)。 そんなことを考えたのは、弁護士の義父からこんな話を聞いたからだ。 誤ったことをしたときに、本当に反省して心から申し訳ないと思っている人ほど、裁判の場で反省の弁を述

        • 思いがけず「合図」はある――犬の話

          物事のはじまりには、合図がある。 ドアをノックする音が聞こえれば「誰かが入ってくるんだなぁ」とわかるし、右の眉が上がっていれば「嘘をついている」の合図……(平松愛理さんの「部屋とYシャツと私」)とか。 うちのサツマ(犬)も、合図に敏感だ。 といったも、「まて」とか「おすわり」「おいで」といった合図の話ではない。 朝の散歩中、うしろにいた方々が「おはようございまーす」と爽やかにあいさつを交わしていた。その「おはようございます」の声に反応したサツマは、嬉しそうに振り向いて

        20円の卵より50円の卵を選びたいのは、美味しさの差ではない

          「ライターになりたい」大学生の息子さんへ

          「子どもがライターになりたい、と言っているんです」 その方は、ちょっと心配そうにそうおっしゃった。 いわゆる「大手」と言われる会社で責任ある立場にある方なので、心配になってしまうのは仕方ない。だって、「どこに所属するわけでもなく、どうやって仕事をもらうの?」「ほんとに食べていけるの?」と、それはそれは心配になるだろう(これは言われたわけではなく、そう思われるだろうな、と自分で思う)。そういえば、私も前の会社を辞めてフリーランスになるとき、親からは反対された。 「そもそも

          「ライターになりたい」大学生の息子さんへ

          犬ってふしぎ

          サツマ(愛犬のこと)には、大好きなおばさまがいる。水色さん(いつも水色のアウターを着ているので)だ。 朝の散歩でほぼほぼ毎回会う方。ちょっと遠くにいても、見つけて駆け寄ろうとする。もしくは「もうすぐ来るよ!」と言わんばかりに待伏せする。そして、目の前に水色さんが来てくれたら、即、おすわり。 なぜなら、水色さんは犬たちにおやつをくれるから(サツマ以外にも)。しかも、飼い主があげるよりも大きめのおやつを。だから、わんこはみんな水色さんが大好きだ。 どうして遠くにいる水色さん

          2020年のお仕事まとめ

          2020年にお手伝いさせていただいた本です(お手伝いさせていただいた本の中で2020年に出たもの、と書いたほうが正しいでしょうか)。 やっぱり健康関連が多めですが、同じ「健康・医療」という枠の中でも、コロナ、代謝、クラシック音楽と免疫、119番、糖尿病……といろいろ。毎回、私自身が新しい学び、新たな生活の知恵をいただいています。 ↓こちらだけ、自著です。

          2020年のお仕事まとめ

          上阪徹先生のブックライター塾

          上阪徹先生の「ブックライター塾」8期に参加させていただきました。 ブックライターとは、著者さんの代わりに一冊分の文章を書く仕事です。「それってゴーストライターのこと?」と思うかもしれませんが、違うんです。ゴーストライターと呼ばれる場合、コンテンツそのものからライターが考え、書き上げるというイメージ。まさに著者のゴーストとなって、こっそり書いている感じです。 一方、ブックライターの場合、コンテンツをもっているのはあくまでも著者さんなので、著者さんからとことん話を聞き、素材

          上阪徹先生のブックライター塾