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【マダミス】そのサプライズは誰のため?

前に鳥村さんがご自分の地雷を書いてらっしゃったのを見て、私も書きたいなと思っていたのですが、なかなか時間がとれずにずいぶん間があいてしまいました😅(鳥村さんの記事はこちら↓)

それでも書きたいなと思ったのは、なんだかんだで地雷を踏んでる確率が思いのほか高いからです(笑)。これ、私は楽しくなくても勉強だと思って遊んでいるからいいですが、そうでなければとっくにマダミスで遊ぶことを諦めていると思います。そのくらい嫌だし、本当に楽しくないんです。でも、その要素を含んでいるマダミスって結構多くて、しかもそれが内容紹介からはわからないようになっているので、避けようがありません。そこをもうちょっとどうにかしてほしいな!というのが今回の記事の趣旨になります。

●一言注意書きを入れてくれればすべて解決!

いきなり結論からいきますが、当然ながら内容はそう簡単には変えられないものと思います。また、私が嫌だと思っている要素をどうしても入れたい作者さんもいらっしゃるでしょう。それは別にいいんです。注意書きさえ入れてくれれば!

ではどんな注意書きを求めているかというと……

ハンドアウトに犯人と書かれていなくても犯人である可能性があります。

とか、

ハンドアウトには誰が犯人かは書いていません。

とか、

誰が犯人かは終盤までわかりません。

とか、とにかくそんな感じで、「ハンドアウトで【あなたが犯人です】と書かれていなくても犯人である可能性があること」を事前に教えてほしいんです。

犯人じゃないと思ってたのに実は犯人だった!というサプライズが楽しいんじゃないの?と作者さんは多分言うと思うんですけど、実際そういう役に当たった人に聞いてみたい。そのサプライズは本当に楽しかった?

私の個人的な感想で言うと、無理やり処刑台にあげられたみたいでまったく楽しくなかったんです(笑)。その理由をこれから書いていきますが、多分とても長くなると思うので、読まない方はぜひこの注意書きだけ書いてほしいという部分だけ心の隅に置いておいていただけたら嬉しいです。

●「パクレ警部の事件簿」事件を振り返る

細かい説明を始める前に、ちょうどいいサンプルがあるのでぜひ一度こちらを読んでみてほしいです。

こちらだいぶ前の記事ではありますが、未だに読みつづけられています。問題はすでに解決しているにもかかわらず!(笑) ではなぜこの問題をそんなに気にする人が多いのか? そこに私が「嫌だ」と感じる理由の答えがあるのです。

とはいえ、この記事も例によって長いので(長文教ですみません…)簡単に説明しますと――

ドラクエ10の中の1イベント内で、それまで自分たち(プレイヤー)が世界を救うために頑張ってきたあれこれを、実はすぐに解決できたんじゃないかと思わせるトンデモ組織が登場したことによって、「自分たちの数年間のプレイは一体なんだったんだ? 無駄だったんじゃないか?」と感じてしまうプレイヤーが続出。結果的に運営がコメントを出したうえで、その内容が全部1キャラクターの妄想だったというハッキリしたオチを1話分追加した

というものでした。まとめると、「それまでの頑張りを無駄にされた」と感じたプレイヤーが怒ったわけですよね。当然です。特にオンラインゲームはプレイヤーが費やす時間が長いし、キャラ=自分なので、どうしてもそういう気持ちが強くなってしまいます。

●それまでの行動が無になるということ

では、それがどうマダミスの地雷と繋がるかというとですね……実は私が地雷に感じる嫌いな要素って、まさにココなんですよ。自分が犯人だと気づいた瞬間に、今までの行動が全部無駄――どころか、裏目に出ていたことに気づく絶望感😱 私はどうしてもそれを楽しめないし、なんで娯楽でそんな目に遭わなきゃいけないのかもわからないです。

もう少し具体的に書きましょう。「自分は犯人だと思っていなかったのに実は犯人」だった場合、序盤は自分を白だと思っているので、推理に必要な情報は積極的に出すようにしています。私自身は推理したいプレイヤーで、個人ミッションをそこまで重視しないので、紛らわしい情報は早めに潰していくタイプです。また、みんなそうだと思うんですが、ハンドアウトを読んだ時点でどんな嘘をつこうとか、どういうふうに動こうとか、一応考えますよね。結果的にうまくいかなくても、考えたことを実行していくのもマダミスの面白さだと思うんですよ。

でも、終盤に「あれ? もしかしてこれ自分が原因で死んでね?」と気づいた時、それまでの自分のプレイが全部無駄になる感覚に陥ります。無駄になるだけだったらまだしも、取り返しのつかない情報をすでに出してしまっている可能性まであるのです。大抵の場合、そこからひっくり返すのはほとんど無理。処刑台に無理やり乗せられる気分というのはそういうことです。

これがもし、事前に「犯人と書かれていないけど犯人かもしれないんだ」とわかっていれば、最初からそれに備えたプレイングができます。結果的に自分が犯人でも犯人じゃなくても、ちゃんと楽しめるんですよ。覚悟があるから。でも前置きがないままに犯人にされるのは、たんなる騙し討ちでサプライズではないと思います。それで楽しいのは作者くらいではないでしょうか(知ってたらGMもニヤニヤできて楽しいのかな?)。

一応フォローしておくと、後半に別の事件が起きて犯人がもう1人出てくるとか、別のハンドアウトが配られる系のシナリオはこれに該当しません。犯人が変わるギミックが特にないのに、結果的に隠されているだけのシナリオを問題視しています。シナリオ上「誰の行為が死の原因になったのかわからない」というケースは当然あるものと思いますので、そういう場合に注意書きをしてほしいということです。

私はマダミス初心者の頃にこういったシナリオに遭遇して、「犯人役はハンドアウトにはっきりそう書いてあるもの」と思っていたこともあり、見事に引っかかってとても嫌な思いをしました。そこでやめなかったのは、先述したとおりこの経験も勉強だと思っていたからで、そうでなければすぐにマダミスをやめていたと思います。それくらい嫌いなんです。ていうか、自分がせっかくやってきたことが無駄になって嬉しい人なんていますか? 現実ではよくあることだからこそ、娯楽でまでそんな体験したくないです……(笑)。

●カタルシスとはまた別問題

一応これも補足しておきますが、物語の終盤でそれまでやってきたことが無駄になる、あるいは逆効果だったという娯楽作品なんて腐るほどあります。実は私が好きなゲームにもあります(笑)し、その要素自体はやっぱり苦手です。ただ、それらは基本的に最後はハッピーエンドなんですよ。一度マイナスに振り切れても、それは助走であって、そこから大きくプラスに転じます。観る側もそれを期待しているし、娯楽作品なのでそれでいいんです。(特に、主人公=自分でプレイに長時間かかるゲームだとその傾向が強いですね) もちろん中にはバッドエンドで終わるものもありますが、そういう作品は後味の悪さを売りにしているので、別に楽しくなくてもいいんですよ。

一方マダミスはというと、楽しくなくてもいいと思ってプレイしている人はおそらくいないのではないかと思います。一応みんな楽しめることを期待して遊んでいる中で、犯人としての行動をなにかしてきたわけでもないのに急に犯人にされて、ちょっとあがいてみたところで……なプレイングで終わってしまった場合、はたして楽しかったと言えるでしょうか。納得感があるでしょうか。最初から犯人として行動していたうえで指名されたならしょうがないと思えますが(自分の動きが悪かったんでしょうからね!笑)、騙し討ちみたいな結果で納得できる人は少ないと思います。そこから大逆転できたら楽しいと思えるかもしれませんが、それができるのは一握りの本当に機転が利く人だけでしょう。万人が楽しむためにも、やっぱり一言でいいので注意書きが欲しいなぁと思います。

●情報の後出しも苦手

ついでにこれも書いておきますが、「自分が絶対に知っていないとおかしい情報・アイテムなのにあとから出てくる」のもすごく苦手です。なので、自分の持ちものなのにカードを確認できない(最初に確認させてくれない)タイプのマダミスも好きではないですが、正直結構ありますよね!

自分でもつくってみて、そうやって情報を出し惜しみしたほうがシナリオは作りやすいんだなということはわかりましたが、だからといってプレイヤーとして我慢しろというのもおかしな話なので、もう少し自然になるように作ってもらえたらな~という気持ち。(某シナリオで自分の性別があとから出てきたのはさすがに笑いました。自分のことなのになんで知らないの…)

私がこれをやられたら嫌な理由、自分が遭遇した場合に「???」となってしまうこと以外に、他の人が遭遇した場合にその場で適当な嘘をつくって誤魔化す人が多く、結果的に推理で邪魔になることが多かったからなんです。私だったら「知らない」ってはっきり言いますが(だって本当に知らないんだもの笑)、何度か遭遇するうちに他の人は案外嘘をついて誤魔化そうとすることがわかったので、実は自分のマダミスにもあえてそういった要素を取り入れています(笑)。私が嫌だと感じるような展開にはならない形で!

というわけで、最後にちょっと宣伝。コツコツつくっていたマダミスはなんとか形になってきて、あとはエンディングとDiscordのbotをつくるくらいです。(漫画と動画は宣伝用なので後回し!) テストプレイは、私にマダミス関連の人脈が皆無のため、普通にBOOTHにアップしてやりたい人にやってもらおうと思っていますが、もしやってもいいで~って方がおりましたらご一報ください! といってもできるの2月くらいになりそうですが(ノ∀`*)

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