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【心理学的支援法】フォーカシング

創始者 ・ジェンドリン ・元々は哲学者だが、生の体験を如何に言語化するかに関心を持ちロジャースの弟子に ・ジェンドリンはカウンセリングの成功、不成功はロジャースの研究から明確となったカウンセラーの3条件だけでなく、クライエント側の問題でもあることに気づく ※クライエント側の問題=フェルトセンス(felt sense)の有無 ※フェルトセンス=内的な気づきや身体的な感覚に触れる能力 特徴 ・カウンセリングにおいて愚痴ばかりこぼすクライエントより、カウンセラーとの言葉のやり

    • 【心理学的支援法】クライエント中心療法

      創始者 ロジャース ・シカゴ郊外にて誕生 ・両親は高学歴で優秀 ・教育にも熱心でロジャースは抑圧的に感じられることもあった 特徴(他の理論との違い) ・自主性、自律性を重んじる ・個人の実現傾向を重んじ、支援者に対して指示的な態度ではなく、支援的な態度を取る ・クライエントとカウンセラーは対等な関係性 ・面接におけるクライエントの重要な態度  1. 純粋性:自己一致の状態であること、具体的に言うとクライエントと面談した際にイライラした、困惑したという感情をありありと受け

      • 公認心理士の法と職業倫理の違い

        メンタルヘルス領域における職業倫理の概要職業倫理の定義:(金沢,2006)によると、ある職業集団 において、その成員間の行為や、その成員 が社会に対して行う行為の善悪を判断す る基準として、その職業集団内で承認され た規範。簡単に言うと職業にまつわる「やってはいけないこと」「やった方が望ましいこと」という基準。 主要な倫理原理: (Corey et al., 2003)は 「命令倫理」 「理想追求倫理」をまとめている。命令倫理とは、「秘密を守る」「クライエントを傷つける

        • 【産業・組織心理学】安全・健康配慮義務と合理的配慮提供義務

          安全・健康配慮義務_概要 ・企業が従業員の健康と安全に配慮する義務のこと ・労働契約法(ⅰ)や労働安全衛生法(ⅱ)で定められています  ※(ⅰ)第五条  使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。  ※(ⅱ)第三条 事業者は、単にこの法律で定める労働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければなら

        【心理学的支援法】フォーカシング

          【心理アセスメント】調査法、観察法、検査法、面接法のそれぞれの研究法の概念と、他の研究方法と比較した際の長所と短所について

          ✏︎調査法に関して概要 質問紙調査法:人間の意識や行動に関するデータを、回答者の自己報告によって組織的に収集する方法 ポイント ・①データ②組織的③自己報告の3つのポイントが重要  ①データ:人の意見や行動を表す手がかり、意見分布に関して収集されたデータがイメージに近い  ②組織的:質問紙調査の対象になる団体が、調査対象として適切かどうか、また調査は標準化(すべての対象者が同じ条件で回答できるように質問の形式や順序を統一すること)がなされているか  ③自己報告:内面を表現す

          【心理アセスメント】調査法、観察法、検査法、面接法のそれぞれの研究法の概念と、他の研究方法と比較した際の長所と短所について

          【心理学研究法】独立変数の手続き化の方法

          独立変数とは 研究者が研究を行う際につくりだす原因 独立変数の種類 直接的独立変数:特定の物理的刺激のこと、1つの物理量で定義が可能。補助仮説不要、直接的独立変数のみを扱う研究分野や少ない 概念的独立変数(諸変数の代表):抽象的なカテゴリーのこと、特定の(代表する)カテゴリーを結びつける補助仮説が必要となる 概念的独立変数(心理変数):ある手続きによって引き起こされた心理状態のこと、その心理状態を適切に生じさせるための補助仮説が必要となる 【補足】補助仮説 仮説

          【心理学研究法】独立変数の手続き化の方法