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最近の学び「健康トハ」



 先日ご紹介した
暮しの手帖 別冊(の付録は牧野富太郎さん小冊子)


の表紙をめくり、
私の目に飛び込んできた この2行

花森安治さんのイラストはどれも素敵💓



「健康トハ、
病気ニナッタトキ、
カクアリタイト望ム状態ナリ。」

読んで
ほーっと 思わず声が出て
もう一度
声に出して読んでみました。

暮しの手帖の初代編集長
花森安治さんのイラストも
何ともオシャレで
小さい薔薇🌹にグッときます。
初出は文藝春秋1969年2月号と あります。(私は6歳の時)


 私は、
例えば 目が結膜炎になってしまった時、
食べすぎてお腹を壊した時でも、すぐに慌てて
「ああ、何でだろう、早く治りたい」と思ってしまうので
上の2行がズーンと
いえ
ジーンと胸に響きました。

ちなみに、家族に読んでもらうと
「ん?これ?当たり前のことでしょ。 そんなに感動しませんけど」とアッサリ言われてしまいました。

 気を取り直して
2ページから読みました。
朝 昼 夜の いろんな方の自分に合った健康法。
散歩のすすめ。
快眠のコツ
など、健康へのヒントがたくさんあって勉強になります。

その中で私が一番興味深く読んだのは
102ページからの対談
「健康って何でしょう」です。
稲葉俊郎さん(軽井沢病院院長)と
阿川佐和子(エッセイスト、小説家)さんの語り合いが
軽妙で読みやすく
内容は深くて何度も読んでいます。
 阿川さんが
「病気がなくても気分が落ち込んでいたり、ああ嫌だと思っていたりするときは心が健康じゃない。だから
夜寝る時、今日も幸せにお布団に入れる!って思える感覚が健康!それでどうでしょう?」と問うた所でもう
私は嬉しくなって
笑ってしまったのですが、
稲葉さんの答は
「確かに、健康と幸福は近いところにある。健康を語るには自分自身の幸福を考える必要があります。客観的な基準がないから、その人の主観に寄り添っていくことになる。

ただ、その人の主観がよくわからなくなっている。」
でした。

「自分にとって何が幸福で
      何が健康か
が、わからなくなっていることが根本的な困りごとで
自分で幸福を感じ、健康を感じる状態に戻ることさえできれば、
その人の足で進んでいけるはずだと思っているんです」と
書いてあります。
そしてそれは
情報過多も影響していて

「外部情報を取りいれすぎて
体からのサインを見ない人が多い」とあり
ああ、私がそうだわと思います。私はスマホを手にするようになってから
何か少しでも体に異変があると、すぐにスマホで調べて、、
ああでもない、こうでも
ないかもと悩むことが多いのです。そんな私が
自分にとっての健康を知るためには

頭と体と心の関係について考えてみるといい
そうです。


 すぐには答は 出ません。
ゆっくり 探しています。


私は、
稲葉俊郎先生
こんなステキな先生が
たくさんいらしたらいいなと素直に思いました。

それにしても
やはり
阿川佐和子さんの[聞く力]は凄い ですね。

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#阿川佐和子 #花森安治#読書感想文

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