見出し画像

【コラム】鈴木財務相 本日の発言


 私が利用している証券会社のニュースで下記のような記事が上がっていた。

鈴木財務相 発言


「為替の過度な変動は望ましくない」
「足元での為替相場の動向への具体的な見解は控える」
「(為替について)ファンダメンタルズに沿っていない部分ある」
「(円安について)過度な変動があればあらゆる手段を排除せず、適切に対応」
「為替の水準が問題なのではなく、動きや変化に注目」
「(円安で)防衛ラインがあるわけではない」

 まぁこれ、一見すると最近この人の口先介入的発言から大きく変わっていないように思われるし、円安を牽制しているように厳しいことを言っているように受け取れはするのだが、太字で示した発言がけっこう重要であると思う。

「為替の水準が問題なのではなく、動きや変化に注目」

 これは、現在の為替水準を否定する発言ではなく、むしろ容認している発言といえるのだ。
 急激でなければ、今の円の水準でも構わないという見解だと思う。

「(円安で)防衛ラインがあるわけではない」

 これも同様。
 みんな円安円安というけれども、通貨の強弱ってのは変化するのが当然なので、実際のところここまで円が下げたら良くないとかそういう問題ではないのだ。
 決めるのはあくまでも市場、それが相場なのであって、例えば今、介入のラインとして152円というラインで攻防があるけれども、この財務相の発言からも、別に152円を超えることが悪いのではなく、現在の151円中盤から一気に153円近くまで跳ね上がれば良くないということなのだ。

すなわち

 この発言は円安を牽制してるように見せかけて実は容認している発言なので撹乱されないようにご注意を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?