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3/31 カランコエの花言葉

『カランコエの花』という映画を見ました。

今田美桜さんが主演の映画で、LGBT問題を扱った作品。監督は中川駿さん。

ずっと色味が薄く、フェードのかかった映像は割と自分好みな感じ。カランコエの花をイメージした、今田美桜さんがつけていた真っ赤なシュシュが色味の薄い映像に映えて目立っていた。

今田美桜さんの演技は見ていて一緒に悲しくなりました。大事な友達なのに、自分の余計な一言があったかもしれないと考えるだけで苦しくなる。言葉がどこまでの威力があるのかは分からない。それが吉と出たり凶と出たり様々だから言葉は面白いし、楽しいけど、悲しい。苦しかったりもする。きっと月乃が発した言葉の中で、桜を喜ばせたものも、傷つけたものもあるんだろうな。

エンドロールは、LGBTのことを相談する女子生徒と保健室の先生の会話が真っ黒を背景として声のみで流されていたけど、声や相槌で伝わる先生の優しさや、女子生徒の純粋な恋心を聞いていて、穏やかな気持ちになった。あのラストで終わり、ではなく、エンドロールのシーンがあって良かった。エンドロールがあったからこそ、救われた気持ちになった。

約40分という短編映画。私は「蛍火の社」というアニメ映画を思い出した。どうしようもなく切ないけれど、幸せが存在する作品が自分は好きなのかもしれない。よくハッピーエンドかバッドエンドか、どちらが好きかという話はされるけど、それよりも簡単な言葉で「えもい」という感情で終わる作品が自分は好きなんだと思う。

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