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英語を勉強した1年を振り返る

はじめに

2022年3月、英語の勉強を始めることにした。理由は細かくおぼえていないんだけど、パンデミックが始まってからの2年間ほとんど何もやってないなという焦燥感によって英語ができるようになりたい気持ちに向き合う時が来たと思ったのだろう。

当時は(今もだけど)リモートワーク/フレックスで一人の時間が多分にあったので何かに時間を集中して使うにはうってつけのタイミングだと思った。しかし恵まれた環境があったできたと言われると半分はそうだけどもう半分はそうじゃないと思っている。

ちなみに英語の勉強は3年くらい前も一度やっており当時は3か月くらいで飽きてしまった。その時試しに受けたTOEICテストの結果の紙が残っていたが460点(L:260/R:200)となかなかひどいものだ。結果からいうと2022年の11月末に820点(435/385)を取っているが、元々素養があった人がちょろっと勉強してみましたみたいなやつではない。

一枚紙無くした

挫折が最大の敵

最初は挫折をしないことを最優先にすることにした。これは今でもすぐ隣にある恐怖で、辞めてしまったらそこでおしまいでむしろ失敗した経験が1つ増えてしまう。若ければまたやり直す機会もあるがそろそろそんな年齢ではない。

というわけで最初の3か月くらいはTOEIC800点、1日2時間休日は8時間勉強!みたいな高い目標も立てず、小さなことで習慣をつくり、苦手意識を減らすことからはじめることにした。

というわけで高校時代お世話になった英文法問題集「ネクステージ」と「エバーグリーン」を買った。(私と同世代の人はエバーグリーンって何?という感じだと思うがこいつは「フォレスト」の改訂版である。月日がたちいつの間にか名前が変わっていた。)

ネクステージの過去分詞のところを解いて、エバーグリーンの過去分詞のところを読んで、、とやっていたがネクステージの文法問題500問と少しを1周するのに体感2か月くらいかかった気がする。夜とか開いた瞬間眠くなった。文法書を読むのが性に合わず、エバーグリーンはいらなかったような気もする。

懐かしのネクステージ

この頃から休日によく近くのロイヤルホストに行っていた。単価の安い一人客にもかかわらず出てけともいわず長時間滞在させてくれてありがとうロイヤルホスト。昔はわざわざ外で勉強する人の意味が分からなかったが今になってやっとわかった。環境を変えるのは結構大事。

他には瞬間英作文トレーニングという本をやっていた。瞬間英作文トレーニングというのは「これはペンですか?」->「This is a pen.」みたいなのから始まって中三程度の知識で日本語から英語をすぐに言えるようにするというもので、なんかゲーム感覚だったので結構真面目に続けていた。これをやったところでスピーキング力には何も影響はなかったが、英語の文の形にある程度慣れることができたかと思う。

もちろん単語もやっており単語帳は「Duo」を使っていたが、もし今1年前に戻ったら違うのを買ったかもしれない。例えばシステム英単語とか。Duoはなぜかネットの評判がいいが私のような雑魚には例文が難しすぎた。もしかしたら今なら良さがわかるかもしれない。

”最強の勉強法"という誘惑

昨今YouTubeなどで英語の勉強について発信しているインフルエンサーがたくさんおり、みんな効率のいい勉強方法はこれだ!みたいなことを好き放題言っている。情報収集やモチベーションを上げるという意味でよくYouTubeを見ていた(いる)が、絶対に彼らの言うとおりにそのままやるのは辞めようと思っていた。

というのも以前は同じようなパターンで挫折したからだ。人に言われた勉強をこなすのって面白くない(ただでさえ面白くないのにさらに面白くない)し、性格や環境、自分のレベルでその時必要な勉強方法は多分変わると思うからあくまで参考程度にしてなんとなくモチベだけもらっていた。

そういうわけで初めの3,4か月は上記に書いたような別に面白くもないネクステージと単語と瞬間英作文を修行のようにやっていた。これなら高校の時も同じようなことやってたし、問題解いて復習するだけだったり単語覚えるだけなのでやることはシンプルだ。再開もしやすい。まぁとりあえず数か月やってみてできるようになったことベースで考えようみたいなノリだった。

2倍効率のいい勉強方法があったとしても30分しか続けれないなら1倍の勉強を1時間以上やればいいとか適当な方程式を立てて甘い誘惑をシャットダウンした。

このあとTOEICの勉強を開始するが同様の理由でTOEIC不要論みたいなのも無視した。確かに不要かもしれないけど英語ができる人は絶対TOEICも点とれるはずでTOEICである程度取るで少しでも近づけると考え、自分のなかでチュートリアルと位置付けた。

TOEICガチ時代の幕開け

刻(とき)は2022年7月X日、3月から正直微妙に脱落した時期もあったが、なんとか4か月続けることに成功し、ついにここらでTOEICでも受けてみるかやれやれみたいな感じで前日に問題の構成を解説するYouTube動画を見たくらいで突撃した。
行く前はこれでも4か月くらい勉強したし案外簡単だったらどうしよ~とか完全になめた態度で向かっていたのに、全くそんなものではなくこの数か月はなんだったのか。と落ち込んで帰宅した。

サクッと書いているがここまでの4か月がもしかしたら一番つらかったくらい勉強自体がしんどかったので結構落ち込んで、そのあと妙に闘争心が沸いて「TOEIC絶対倒す」と誓った。TOEICガチ時代の幕開けである。

TOEICガチ時代は結局この後11月末まで続き非常に長い闘いとなったが、細かく説明すると長くなるのでできるだけ要点を抑えて書いてみる。

まずは相手を知り分析をするということで「公式TOEIC Listening & Reading問題集 7」という模擬テストが2つ載っている本を買って1つ時間を測って解いた。何問正解したらこのくらいという目安が載っているのでとりあえず700点取るための配分を考え、"リスニングを8割、リーディングは(時間が間に合わないので)20問は捨てて、残りの80問のなかで9割"と決めた。リスニングとリーディングの文法を頑張って、Part7の文章はゆっくり読めば正解が書いてあるので焦らず思い切って20問捨てることにした。

その後単語帳を聖書(と勝手に呼んでる)こと「金のフレーズ」に変更し、Part3,4の文庫本サイズの問題集を解いて音読をやっていた。この時期は朝起きてとりあえず耳にイヤホンいれて単語帳もって近所を散歩し、夜はPart3,4みたいな生活してた。ちなみにワイヤレスイヤホンとかそういう勉強効率がよくなる可能性を感じるアイテムには惜しまず課金した。情報商材とか高いレッスンには課金していない。

表紙は外す派 カバンの中にコーヒーこぼして汚れたテキスト

個人的に本の物理的なサイズは重要で、公式問題集は大きくて机に広げるスペースが限られて大変なので手に持てる文庫本サイズのこのシリーズはかなり良かった。

最後の1か月くらいは「金のフレーズ」を「金のセンテンス」に変更したりPart1,2のドリルを解いたりもした。

7月から11月まで合計5回も受験し、毎月のように試験会場に行ってTOEICと戦った。老若男女が集ってでかい会場で集まってる光景は大人になるとなかなか見れるものではなく新鮮だった。3回に1度くらい試験時間にトイレに行きたくなるが大人になると躊躇なく手を挙げてトイレに行っている。そのほうがトータルでロスが少ない。

点数は1回目545(275/270)、2回目570(330/240)、3回目670(340/330)、4回目785(410/375)、5回目820(435/385)とそこそこ順調に伸びていった。
見てわかるとおり1回目と2回目がかなり厳しく、700,800なんて一年くらい無理なんじゃないかと覚悟した。むしろこの時くらいからが一番気合い入れて勉強していたかもしれない。完全防水のワイヤレスイヤホン買ってシャワー浴びながらリスニング音声聞いてた時期とかあった。

1年勉強したところで別に何もできない

TOEICガチ時代が終わり、少し肩の荷が下りてしまったのか去年の12月から今までの4か月は結構迷走している。実は期間空いて2月にTOEIC受けてみたら10点下がったし。

2023年のはじめから転職することになり、年末に退職して12月はまるっとお休みもらえたのでアメリカに旅行に行ってみたが現地の人の話す言葉は早すぎて何もわからなかった。
去年の夏、TOEIC会場の音が反射しすぎて何言ってるかわからんと怒っていたが現地の放送はノイズが入りまくってぼそぼそ話していてもっと何言ってるかわからなかった。コーヒー豆を買うときに接客してくれたニューヨークのギャルの英語が理解できずやれやれみたいな態度を受けたリベンジをしにいつかまたニューヨークに行きたい。アメリカに旅行に行った話は別で旅行記としてまとめているのでよかったら読んでね。

今後は実際に話したり聞いたりする能力を高めたいし来年(もう今年)はTOEFLの勉強でも開始しようかとまた単語帳や模擬テストを買ったが、リスニングがあまりにも長くて、一回挫折している。まずは5分とかの英語を最後まで集中して聴けるくらいの英語力がないと手を出しちゃだめだ。

TOEFLの模擬テスト本想像の5倍くらいのサイズでびっくりしたんだけど

じゃあそれどうやって身に着けるんだという話だけど、これがまだよくわからないので現在模索中だ。スピーキングもオンライン英会話(DMM)を時々やっては全くうまく話せないまま25分終わる。とりあえず発音が大事と思い、音声認識アプリ相手に英語で話しては全く聴きとってもらえず、ぐぬぬ…となったりしている。

ともかく色々と手を出しすぎているのでそろそろどれかに集中したいが、どれも大事だと思うので困っている。(多読多聴/語彙/発音/英会話/etc.)誰か助けてほしい本当に。TOEIC800点が果てしなく遠く見えたのと同じくらい、更に高い壁を感じている。

この文章を読んで1年でもこのレベルか、、と思った人もいるだろうが正直自分に言語センスみたいなものを感じなく人によっては1年あったらもっと先に行けるだろう。ぜひ私を絶望させてほしい。

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