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ビル・セットフォードのライフ・ストーリー⑪

ヘレン・シャックマンさんと共に奇跡講座の生みの親であるビル・セットフォード博士の数奇な人生について、本人が語った記事を翻訳しています。
元の記事はこちら→ William Newton Thetford, Ph.D. - Life Story • Foundation for Inner Peace: Publisher of A Course in Miracles (ACIM)




ロチェスターからニューヨークへ戻る途中、シカゴで飛行機を乗り換えなければならなりませんでした。ヘレンは待合ロビーで、深刻な問題を抱えていると思われる若い女性を見かけたんです。待合ロビーには他にも大勢の人がいて、彼らは皆不機嫌そうに見えたし、私にはその遠くの隅に座っている女性も他の人たちと変わりないように見えました。私は全く彼女に注意が向きませんでした。早くニューヨークに帰って、静かで平和な時間を過ごしたかったんです。ヘレンは、彼女にしては珍しくこの若い女性に同情して、彼女は確かに本当に困った問題を抱えていると言いました。彼女は「行って話してみるわ」と言って、その女性のところに行ってしまったが、私はその場にとどまりました。

数分後、ヘレンが戻ってきて、その女性を紹介しました。名前はシャーロット・ジルチ。私はその名前を忘れないでしょう。シャーロットは、幼い子ども2人と夫を残して、生まれて初めてニューヨークへ行くということでした。飛行機に乗ったことがない彼女は、飛行機が怖いし、ニューヨークへ行くのも恐れていて、逃げ出したいような気持ちだったんです。そこでヘレンは、シャーロットを私たちと座席が近くなるよう手配し、ニューヨークでの滞在先も世話することを約束しました。飛行機の中で、シャーロットに「もし私たちに出会わなかったら、どうするつもりだったの?」と聞くと、彼女は、「ニューヨークのルーテル教会に行けば、何とか私の居場所を探してくれていたと思う 」と答えました。その時、すべてが一つになり、ヘレンは「これがあなたの本当の教会だ、あなたは困っている兄弟を助けているのであって、物理的な建物や建築物ではない」という非常に明確な声を聞いたのです。私たちはシャーロットに滞在する場所を見つけることができ、しばらくして彼女は家族のもとに戻りました。

メイヨークリニックでの体験は、私たち二人に大きな影響を与えました。これはヘレンにとって、自分の内なる声に耳を傾けることを学び、これがある種のスピリチュアルな旅であることを認識するための重要な準備となったのです。ヘレンの内なる声は、翌月から実際に『奇跡のコース』を口述筆記するようになりました。この旅は、その準備の非常に中心的な部分であったように私には思われました。




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