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【出産レポ】無痛分娩にした理由とよかったこと


こんにちは。
私事で恐縮ですが、先日5/30  無痛分娩にて第二子となる女の子を出産しました!
(本当は手術日を決めて陣痛を誘発させる計画無痛分娩の予定でしたが、想定よりも早く陣痛が来てしまいました…)

予定より早まった影響でミーティングなど急にリスケさせてもらったりとご迷惑もおかけしましたが、母子ともに健康で退院できたのでここにご報告させていただきます。

さて、今回は私のポリシーにより「絶対無痛分娩一択!」だったので、その理由と実際やってみてどうだったかをお伝えします。
無痛分娩気になってる、という人からそもそもポリシーとはなんぞや?と思っている人まで読んでもらいたいし、今後は「普通」の分娩や出産のありかたについてこんな考え方もあるんだなーと思ってもらい、考えてもらうキッカケになれば嬉しいです!

なぜ無痛分娩を選んだか

子どもはかわいい。
出産は尊い。

それは前提の上で、夫婦2人の子どもなのに身籠ってから分娩するまで女性が全部責任も身体の変化も請け負うことに不公平感をずっと感じている。
加えて、女性のほうが身体の変化を先に感じることで出産、育児に対してなんとなくイニシアチブを握らなきゃいけない現状に理不尽を感じている。(ずっと雌雄一体のミジンコになりたいと思っていたくらい。)
そんな私が分娩にどう向き合ったか、それが無痛分娩だった。
具体的メリットは以下の通り。

1.痛くない

もうほんとこれ。

出産=鼻からスイカを出すような痛み

と言われるように想像を超えた痛みである。
こんな痛みを男女間で決めたわけではなく女性側だけ負わなければいけないのがずっと納得出来なかったのでもう出産するなら痛くない分娩一択と決めていた。

わたしだけ痛いなんて許せない!
でも相手にも同じ痛みを、というのは誰も幸せにならないからまずはどちらも痛くない方法を取る!

とそんなところです。


2. 産後の体力消耗を抑えられる

別の記事で理由について詳しく書きたいと思っているのだが、今回私は東京の実家に里帰りせず住いのある愛知県で産むことにした。

5日の産後入院から明けると容赦なくほぼ日常が待っているわけで、且つわたしな事業を立ち上げたばかり(正確にはまだしっかり立ち上がってもない)の経営者。
1年ゆっくり休むわけにはいかず、なるべく早く妊娠前の生活、スピード感に戻したい。
そのために事前に備えられることは全部しておきたいと思った。
そんな私にとって「出産」の一大イベントでさえも極力省エネでいきたい気持ちが強かった。
というか色々書いたが単純に「体力消耗させたい!力尽きてもいいんだ!」なんて人いなくない?てくらい普通に楽に出産したいだけ。笑
出産終わったあとも人生は続くしね。

 
3. 出産の瞬間をしっかりとした意識の上で迎えられる

痛いと心の余裕がなくなるし、長い分娩中ずっとピリピリイライラしてしまう。般若の形相で周囲にあたってしまうのも第一子で経験したがいくら分娩中とは言え正気に戻った時申し訳ない気持ちになったのを覚えている。叶うなら出来たら次回は穏やかに聖母のように産みたいと思っていた。
実際ここに関してはすごく満足いく結果になったので以下のレポで記します。乱文ですがよろしければお付き合いください。

私の場合(分娩レポ)

私の産院は、完全な計画無痛ではなく子宮口がある程度開いて兆候が見えてから手術日を決める方針だった。
結果、予定日の2日前に計画的に麻酔→促進剤という予定と決まった。

しかし、その予定日の4日前の夜23時ごろいきなり陣痛。横になれば治まるかとしばらく様子を見るも痛みが続くので3時に夫を起こす。
病院では前駆陣痛と診断されたが、経産婦(第二子)なのでそのまま入院。痛くて持参した500mlの水を早速飲み干してしまう。なんという配分の出来なさ。終わっている。

※ちなみに担当医師の判断がないと麻酔が入れられないため、早朝深夜の分娩になると希望していても無痛分娩が叶わないことがある

9時半: 断続的な痛みにフーフーしながらもようやく診断がおり、順番に麻酔入れてもらえることになった。この時子宮口4センチ程度
(この時点で既にかなり痛くて、「麻酔〜麻酔入れてくださいーーーー!」と看護師さんと目が合うたびに懇願、夫にはLINEでキレなかわら痛みの度合いを実況)

10時:背中から局所麻酔を入れてもらう。針が太いので少し痛いが麻酔を流してもらった瞬間に今まで苦しくて限界だと思っていた痛みがすーっと引いていく。
なにも痛みを感じない。ただ下腹部が収縮したりすこし動いたりする感覚だけ感じる。
LINEも余裕だしSNS見たりSlackで仕事の返事したりする余裕もあるくらいに回復。痛みがないから波すらない。

11時: 痛みがなさすぎて担当の助産師さんと談笑する

夫は産まれる寸前での立ち会いのためいつでも駆けつけられるよう準備して待っているがいつになるか分からない。
陣痛の間隔が開いてきており(お産のタイミングが遠のいており)今日中に生まれるかすら分からなくなる。
それは困るので促進剤を投入してもらい、陣痛を頻発させて、でも麻酔で痛くないという奇跡の状況を作り出してもらう。

12時:  気づけば早朝4時の来院から何も食べてなく、痛みがなくなったことで空腹感がすごかったので一旦麻酔を中断して昼食。(麻酔しながらご飯を摂ると吐き戻してしまう可能性が高いから。)麻酔がないとやっぱり痛いので超高速で口にかきこんで昼食を終了させ麻酔を復活させる。ほんと麻酔すごい。

私の大好物、麻婆豆腐でした。やったね!

13時: 痛みは感じないものの身体は頑張ってくれていてようやく子宮口7センチ程度まで到達する。
何度も言うが痛くないので仕事の返信をしながら助産師さんと談笑

13時半: 子宮口の広さ9センチ程度(「全開」は10センチ)まで到達したので夫に連絡。夫は呼ばれるまで当時気温30度近くあるなか車内で2時間待っていたらしい…(私よりも夫の方が過酷な状況だったんじゃないか説すらある)
来てくれた夫に、あまりの余裕さに驚かれる。
好きな音楽をかけられるとのことだったので、Mr.Childrenのベストアルバムをかけ歌う。


14時: 子宮口の広さが全開になり、「赤ちゃんの頭が見えてるよー」と教えてもらう。普通は脂汗で意識遠のいてそれどころじゃないが、非常に余裕がある状態なので産道の通り方や現在の赤ちゃんの向きなどを教えてもらい胎内で回転させる様子をお腹で感じる。これはさすがに違和感というか若干の痛みがあった。
まだ歌える、なんなら助産師さんや夫も一緒に口ずさみ始めカラオケのような異様な雰囲気の分娩室。
「もう一回、もう一回〜〜」で呼吸法を取るのは我ながら斬新だった。勧められないけどオススメ
(分娩室で歌った人を見たのは初めて、と言われた笑)

14時半: いよいよ引き出すタイミングとなり、頭を出すときは若干の痛みからまぁまぁの違和感と痛みに襲われる。「なにこれなにこれ!!」とテンパり、麻酔の量を増やしてもらう。
頭、肩とゴリゴリ引き出しながら最終的にズルン、と赤ちゃんが子宮から出てくるまでをすごく冷静に身体で感じながら体験できたのはとても貴重で面白かった。

涼しい顔で無事3,396gの女の子を出産!

マスク、フェイスシールドが必須の分娩室。
通常分娩でもマスクするのかな…
夫の立ち会いできてよかった!
(私の顔スッピンが耐えられなかったので
勝手に夫のツーショットに差し替え)


~Fin.~


今は、無痛分娩を選ぶと麻酔やらその他調整で追加費用がかかるからそれで無痛を選ばない、という人も多いと思う。
お金と快適さはトレードオフというのも理解できるし、私は快適さを取るためにお金を余分に払うことは全然厭わない派なのだけど、出産一時金の数万円値上げなどを”検討”しているならば麻酔医師を増やしてどの産院でも基本的にスタンダードとして痛くない出産で命が誕生する日が早く来てほしい、出産には我慢がつきものだという強迫観念がなくなるよう願うばかりです。

参考:2022.5.27 出産一時金の増額検討

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