生と死に向き合った壮絶の悪阻経験-前編-

突然やって来たGW中からの体調不良。
これが今現在に至るまでずっと続いている。

始めはちょっと調子悪い時間帯があったり、乗り物に乗ることで極度の吐き気、眩暈を感じる程度だった。

それがいつからか歩くことすらままならくなり、家から1歩も出ることが出来なくなり、
もちろん仕事にも行けず…
ご飯も飲み物も口にすることが出来ず…
挙げ句の果てには胃液、担汁、血を吐くまでの嘔吐に襲われ1ヶ月でマイナス8kg。

ゴールデンウィークだとはしゃいでいた矢先、地獄のような日々が幕開けた。

水を飲んでは吐き、何か食べなきゃと無理やりにでも食べるおかゆももちろんリバース。

毎日毎日ベッドに横たわる状態が続いていた。起きるのはトイレに行く時と3日に1度通わなくては行けなくなった病院とその準備のため体力を振り絞って浴びるシャワー時のみ。

ずっと寝たきりで眠ることが出来れば嘸かし楽なのだろうが、やっと眠りにつけたと思ったら夜中でも2時間おきに目が覚めてしまい嘔吐。そこからはまたトイレでの長く壮絶な戦いが始まる。

全く寝れない…。

ずっと横になっているからか、トイレに移動するだけでも立ち眩み。
食べても吐くの繰り返しなので移動しようにも足元はフラフラ。
マンションのエレベーターでさえ立ってられず屈んでしまう。
病院の待合ソファにも普通に座っていることさえ出来ず、靴を脱ぎ拝むような姿勢で蹲る。

もはや元気な頃の自分が思い出せない。

ベッドの上では携帯を触るのがやっとの感じだが、連日のように仕事のメールやFacebookからのメッセージでPCを使わなければ確認できない書類や用件などが送られてくる。
また幸か不幸か、新規での問い合わせや仕事の依頼も何故かこのタイミングでチラホラ。

返さなきゃ、早く返さなきゃ…。

そう思えば思うほど、返信する内容が纏まらず心の負担と化していく。

仕事のことも気になっているからか、そういった全ての不安がストレスとなり無常の如く更に症状を悪化させる。

病院からは入院を勧められているが、入院中はずっと点滴のため携帯での連絡さえ取れなくなる。
また、最近はノイローゼ気味だからかとても気になるのが音。

入院する場合、個室の希望を出さないと通常の大部屋のため色んな人が出入りしすぎて本当に危険だとネットでも書かれていた。
家の中でさえほんの少しの物音でも気が滅入りそうな毎日なのに4人や6人が同室の大部屋では間違いなく気が狂うであろう。

かと言って個室は…
一泊4万7000円だそうだ。ご飯も食べれないから点滴を打つだけで?
もはやここまでの状況だと、お金の問題ではないがさすがに点滴だけのために入院するくらいであればタクシー通いで家との往復を選択するだろう。

この症状に有効な治療法はなく、ただただ耐えるしかないのだという。
生き地獄とは本当に今の状態のことを言うのだと身を持って実感している。

いつ終わりが来るのか…。
全く分からない。
こんな状態で大丈夫なのだろうか。
私の仕事を必死でカバーしてくれている社員達に本当に心から感謝をすると共に、1日も早く復帰したいと願うばかり。

神様、助けてください。
もうそろそろ限界です、私。

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