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逸翁美術館と小林一三記念館

大阪の池田市の逸翁美術館と小林一三記念館を紹介します。

◆逸翁美術館

小林一三(こばやしいちぞう)氏の雅号「逸翁」を冠した美術館です。


阪急宝塚本線池田駅から北へ徒歩約10分です。

小林一三氏は阪急電鉄をはじめとする阪急・東宝グループ、宝塚歌劇団を作った実業家で、政治家としては商工大臣や国務大臣、戦後は初代戦災復興院総裁などを歴任されています。

収集した美術工芸品を趣味の茶の湯や日々の暮らしに取り入れておられた数寄者でもあります。

このアニメが小林一三氏を知るのにオススメです。
世のため人のために生きたアイディアマン小林一三さんのことを知ってくださいね。



逸翁美術館で3月17日(日)まで生誕150年記念展覧会
  「The コレクター逸翁」
   〜その収集に理由アリ〜
が開催されています。

逸翁美術館は美術工芸品約5500点を収蔵しておられます。

今回の展示は逸翁コレクションにまつわるエピソードや逸話とともに作品が紹介されていました。

1章 贈り物を収蔵する
2章 お気に入りの道具を購入する
3章 茶会のために収集する
4章 縁あって所蔵品となる
に分かれています。

絵画や書跡、陶磁器、漆芸品など、一つ一つの解説を読みながらじっくり鑑賞できました。

それぞれの作品は様々な理由で逸翁と運命の出会いを果たし、コレクションの1つに加えられたと書いてありました。
作品と思い出深いエピソードを知ると、小林逸翁さんの人生という物語を少しだけ観せて頂いたように感じました。

考案した椅子席の茶室「即庵」を再現した「即心庵」で、呈茶の実施日にはお抹茶も楽しめるようです。


◆小林一三記念館


美術館を出て、さらに北に約5分くらい閑静な住宅街を歩いて行きます。


こちらには小林一三さんの旧邸「雅俗山荘」
と、展示室があります。
展示室には阪急電車の資料が展示してあるので、鉄道ファンの人にもオススメです。
宝塚歌劇団や阪急百貨店等の資料もあります。

政財界や文化人などのゆかりの人々が紹介されているコーナーは、小林一三さんの人脈の広さに驚きました。
松下幸之助さんに茶道を勧めたのも小林一三さんです。

おしゃれな洋館
素敵な照明
お手入れされたお庭
和洋折衷です
考案された椅子式の茶室「即庵」
近衛文麿氏に命名された茶室「費隠」
茶室「人我亭」

雅俗山荘の中には邸宅レストランがあります。

天才起業家と言われた小林一三さんは、興した事業の多くは成功の目途がつくと、信頼できる後進にまかせ自分は身を引いて新たな事業にチャレンジされたそうです。

自身の言葉に
「人の宝は金ではなく事業である」

終生、起業家として活躍された人でした。

民営鉄道のビジネスモデルとなった沿線の住宅開発による街作りや、住宅ローンを日本で最初に考えたり、百貨店や宝塚歌劇団などみんなが楽しんで暮らすために事業を興した小林一三さん。

実はsakuさんは恥ずかしながら、茶道での小林逸翁さんの簡単な経歴くらいしか知りませんでした。
今回はとても勉強になりました。


池田市観光協会公式サイトや各ホームページ、記念館の展示などを参考にしてまとめました。

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