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エネルギーまちづくり塾を受講してみた!③

なんとか少しずつルーティンになりつつあります!3回目のレポートです。

今回は、健康な生活のための建築物の省エネルギー基準についてです。

1 断熱性能の低い家の危険性

心疾患や脳血管疾患は1年のうちどの時期に多いか。11月〜3月の寒い時期に多いらしいです。それはなぜか。ヒートショックって聞いたことあると思うのですが、これが大きな原因として挙げられ、寒い時期に多いのです。寒い時期に、暖かくした部屋から極寒の廊下、脱衣室を通り、熱々のお風呂に入ることで、血管の収縮・膨張を繰り返し、心筋梗塞や脳卒中、または意識を失い溺死してしまうのです。年間に亡くなる方は約19,000人とも言われているようです。よく引き合いに出される交通事故による死亡者数は令和3年の一年間では2,636人です。コロナは累計の死者数が約19,000人弱です。これは一年間じゃないですよ、騒ぎ始めて3年目になりますかね。いやいや、防ぎようのない事故とか、ゼロにすることができるかわからないコロナより、住宅を断熱する政策したほうが救える命いっぱいあるじゃん、と思ってしまいました。また、熱中症の発生場所も約4割が住宅の中で起きているとのこと。断熱性能の低い家では、暑い夏も寒い冬も命の危険と隣り合わせというわけです。

2 日本の家の現状

WHOでは冬季の室内の気温は18℃を下回らないことを強く推奨しているとのこと。今の我が家は、築20年くらいの賃貸アパートに住んでます。暖房していない部屋を測ってみたら10℃前後でした。足元や窓際などは体感ではもっと寒い印象です。朝は息が白くなります。日本の既存住宅の断熱性能については、約7割がほぼ無断熱という状況です。国の省エネ基準で現在一番高い断熱等級4という基準(平成11年基準)を満たしているのが約1割です。そもそも、一番高い基準が20年前の基準ってどうなのって話ですよね。国の基準ではそのレベルですが、この上位レベルとしてZEH(ゼッチ:ゼロエネルギーハウスの略)とかHEAT20のG1、G2、G3、パッシブハウスなどというより高い基準があります。欧米では、G1くらいが最低基準として義務化されていたりするようです。下の資料だと2018年の新築の住宅の約8割が省エネ基準を満たしてると書かれていますが、その内訳は断熱等級4とZEHなので、新築でも欧米の最低基準以下の低い断熱性能のまま建てられているということです。今新築される住宅は、確実に30年後つまり2050年にもまだ建ってますよね。すぐにでも低い基準では建てられないようにすべきだと思ってしまいます。

3 断熱性能向上による健康への影響

前回、地域経済の自立という面から断熱性能の向上は意義があるとレポートしましたが、健康面でも良い影響があるのです。

断熱性能が上がると、手の冷えや肌の痒みがなくなるというのをはじめ、血圧が下がるとか、喘息が改善するとか、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎が改善するとか、めちゃくちゃいいことばかり。

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/kenkosyoene.pdf

基礎体温が上がるということはかなり健康的に優位に働くようです。基礎体温が1度上がると免疫力が5〜6倍になるとも言われています。断熱すればコロナにもかかりにくくなるのでは?よくわからないコロナ対策するよりも断熱したほうが全然有益ですね。さらに健康になれば、病院に行く回数や薬をもらう回数が減るわけです。医療費が浮きます。家庭のお財布にも、国や自治体の社会保障費の削減にも効いてきます。家の断熱性能を上げると副次的な効果がめちゃくちゃあるのです。エネルギーもかからず地球環境にも優しく、住む人は健康になり、地域経済循環にも寄与する、お財布にもいいときた。断熱サイコー。笑

4 面白かったこと

断熱性能を上げると色々な効果があると書きましたが、面白かったのがそれらの様々な良い影響により住む人の「幸福度」が上がるということ。あったかいから幸せ〜という単純な幸福度もそうですが、お財布にいいとするならじゃあその浮いたお金で家族で旅行に行こうとか、健康的になって活動的になるなら何か新しくチャレンジしてみようとか、家に色々な人が集まるようになってたくさんの繋がりが生まれていくとか。お金の面だけじゃなく、色々な面で「豊かな」暮らしを送ることができ、「幸福度」が上がるというわけです。長く暮らす家ならそういう家の方が断然いいっすよね。


さて、第1クールが終わりました。次回から第2クールです。新築の住宅に関する内容なので、いえづくり予定されてる方は必見です。私もちょうど今いえづくり真っ最中なので、楽しみです。1回からでも受講できるので、ご興味ある方は一緒に勉強しましょう。(エネまち社の営業担当ではないですよ。笑)

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