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デビミュ観てきたよ!

大輔くんがミュージカル「Dance with Devils~Fermata~」に出演するということで、初めてAiiA 2.5 Theater Tokyoに行ってきました。推しは常々天使だと思っていたが今回に関しては本当に天使(役)だった話。

ダンデビ/デビミュとは?
「Dance with Devils」は2015年に放送されたテレビアニメ。ミュージカルアニメと銘打っており、キャラクターが心情を唐突に歌い出すとのこと。通称ダンデビ。漫画化、ゲーム化、2.5次元舞台化がそれぞれ行われており、最近PSvitaのソフトが出た。デビミュこと舞台版ダンデビの第3段が私が観に行った~Fermata~らしい。

すごいふわっとした説明なんですけど、つまりこれくらいの情報量で観に行きました。もっと予習しようと思ったけど時間なかった……でも、そんなミリシラ状態な私でもすごく楽しかった!のでどう楽しかったか書きます。
まずキャラクター。2.5次元舞台ならではのごりごりのウィッグとメイクと衣装がみなさん似合っていたし見た目も喋りもキャラが濃くて分かりやすかった。カタカナの名前覚えられるかなと不安だったけどすぐに覚えたしどのキャラクターも軽率に好きになっちゃった、軽率だから。以下私の認識。

リツカちゃん
ヒロイン。なにやら手にした者が世界征服できるという「禁断のグリモワール」に関係しているせいで色々なところから狙われてもう大変!
☆レム
金髪のアクマ。パパが魔界で一番強い人。人間を駒としか思っていない冷徹な人間だったが……?
☆ウリエ
茶髪のアクマ。いつも薔薇を持っている。語彙がアモーレ。蝶々が好き。レム様の幼馴染みで彼のことを「僕の麗しき幼馴染み」って呼ぶ。
☆メィジ
黄色ロン毛オールバックのアクマ。イケイケ体育会系。
☆シキ
黒紫髪の堕天使。すぐ「ゾクゾクするねぇ!」「壊したい……」とか言うタイプ。
☆ローエン
犬。ポメラニアン(のぬいぐるみ)。擬人化されると青髪の男の子。レム様のお父さんが一番偉くなる前に偉かった人に仕えるケルベロスだった。色々あって今は機会を待ちながらレム様に従順なふりをしている。
★ジェキ
ピンク髪のヴァンパイア。オネエ。脚が長い。すごい美形。レザーパンツが超似合う。セクシーで最高。手下がいっぱいいる。
★リンド
リツカちゃんのお兄ちゃん。赤髪。たぶん人間。妹を守るためロンドンにエクソシストの修行に出ている。とにかく妹が大好き。
エルくん←推し
シキが天使だった頃の親友。つまり天使。明るい茶髪がふわふわ、白い衣装がひらひら。はあ可愛い。
マリウス
この世界を俯瞰している案内人みたいな……なんなんだろう彼は……。白髪黄眼で露出多めの白装束。鎖みたいなのもついている。ちょいちょい口ごもって爪を噛んでいる。

ご想像の通り、星がついている人たちがそれぞれの目的で「禁断のグリモワール」を手にいれようとリツカちゃんに近づいて行く話です。設定を見るとごりごりのファンタジーだけどリツカちゃんは普通に人間界で生きているのでアクマとかのみなさんも人間界に行く。ていうか白い☆の人たちはリツカちゃんの通う学園で生徒会している。急に学園ものだよ!

以下ネタバレ入ります。

前述の通りリツカちゃんに近付く面々。お察しだと思うがいつのまにかリツカちゃんに恋してしまったりする。しかし「禁断のグリモワール」を手にいれるということは、リツカちゃんの死を意味するのだった!
今回の舞台は第3段だけど、別に続編とかそういうわけではなく、というかアニメもゲームもこのシナリオはだいたい同じらしい。でも毎回色々なサイドストーリーがついていて新たにキャラを掘り下げてくれる。うんうん、そういうパターンね。だから色んな伏線とめちゃくちゃ濃厚な設定があるんだけど、さすがにここは予習なしだと厳しかった。回収しきれないよ~。でもたぶんちゃんと追いかけたら楽しいだろうなと思った。しかもまだまだ謎は残されているらしい。考察しがいがあるやつ。すごいコンテンツだ!円盤買ったらもうちょっとちゃんと理解したい。とりあえず今回の舞台だけの話でいうと、なんとエンディングが2パターンあって、両方観てきた。単純に終わり方だけじゃなくてそこまでの流れとか歌やシーンも違いがあったんだけど記憶があやふや。円盤買ったら以下略。
どっちにせよ終盤それぞれの思惑の元にリツカちゃんを巡る激しい戦闘シーンになる。そんな中でめっちゃ怖いお父様のためになんとしても「禁断のグリモワール」を奪わなくてはいけないレム様がその命令に背いてまでリツカちゃんを守りたいと愛を告げるのと、兄としてリツカちゃんをずっと見守り戦ってくれたリンドが実は本当の兄ではないのだけれどお前のことは本当に大事に思っていると告白するのが同時に起こる。ここでマリウスがでてきて「廻る廻る運命の輪……人間かアクマか、貴方はどちらを選ぶ?」ってなって分岐。
Calma→人間として今まで通り学園生活を送ることを決めたリツカちゃん。リンドや友だちと仲良く過ごす様子をそっと見守るレム様、そしてアクマたち……切ない……。
Elegante→アクマとなってレム様と結婚(!)。一緒に生きていくことを決意。自分もリツカちゃんが好きだった幼馴染ウリエがレム様を祝福するの尊い。他のアクマたちとかもハレの日に揃い踏みで幸せになれよってハッピーエンド。
ちなみに「禁断のグリモワール」はリツカちゃんが17歳になった瞬間に消えてしまいましたとさ。まじか~。リツカちゃんに近付いたきっかけは力を手にいれるためだったけど、最終的に愛だけが残ったんだね。たぶん全然理解しきれてないところも多いのだけど、どちらのエンドも素敵で感動的でした。

エルくんのターンの話しますね。まずエルくんが登場するのは、現在堕天使としてアクマたちとつるんで、世界を滅ぼすために「禁断のグリモワール」を求めるシキの過去が回想される場面。人間を救おうと天使パワーをふりまくエルくん、しかし人間たちは身勝手で神の救いの手に気付かない。どうしたらいいんだろう、天使にできることなんてないのかな、と落ち込むエルくんのところに天使シキが現れる。「親友が苦しんでいる姿は見たくない、人間なんて勝手に滅びるんだ……」とかなんとか言う。それでもがんばるエルくん。やっぱり上手くいかなくて、絶望。それを見たシキの性癖が発動。「君のその顔、綺麗だね……ゾクゾクするよ!!」、そしてエルくんを抱きしめる。「その顔もっと見せて、僕が壊してあげる……!」「シキ、君に壊されるなら本望だよ……」←まじ?
そしてシキはエルくんを殺し、無事堕天、今に至る。
エルくんが再び登場するのはリツカちゃんを巡る戦闘シーン。力を求めながらもリツカちゃんに惹かれるシキの脳裏からはかつて殺した親友エルくんのことが離れない。戦闘のはじめリツカちゃんはヴァンパイア側に囚われているんですけど、そのヴァンパイアの力かなんかで亡霊となったエルくんが戦いに参加。シキはエルくんと戦いながら、リツカちゃんを求める。ふたりを重ね合わせてしまっているんだね。エルくんに向かって「(殺されたことを)怒ってるの?」と聞くと、「怒ってるわけないだろ、僕にはもう感情がないんだから……」。その亡霊はもうかつてのエルくんではないのでした。「くだらない過去なんていらない!」必死の表情のシキに対して、「くだらない今だっていらないだろ!ハハハハハ!」狂ったように笑いながら舞い戦うエルくん。最終的に、シキはエルくんを倒し過去と決別、リツカちゃんへの気持ちを整理した、と解釈してます。違うかもだけど。
いやシキエルやばない?普通に。そしてエルくん最高の役どころですよね。本当にありがとうございます。

こういうシリアスなストーリーの部分や激しい戦闘シーンだけでも見所満載なのに、他にも楽しめるのがデビミュのすごいところ。まず乙女ゲーム要素。リツカちゃん役いるんだけど「表現役」と呼ばれて、あんまり顔見えなくて喋らない。動きと踊りだけです。知らないで観ててあとでびっくりしたんだけど男の人だった……。そんで、各キャラがリツカちゃんへの感情を歌う(ミュージカルなので)ところでは客席に向かって語りかけてくれるし、語り手のマリウスも「貴方は選ぶ……」と言う風に言ってくれる。自分がヒロインになれるタイプのコンテンツだ~。
あと単純に歌がいっぱい聞けてうれしい。バラードからおふざけ曲まで。ヴァンパイアジェキ様の「Xデー」とかめちゃくちゃ盛り上がれる。最後に生徒会によるミニライブコーナーもあり、キンブレも振れる。
本編にちょいちょい挟まるギャグパートも、ああアニメだったらミニキャラとかになってるんだろうな~って感じにコミカルでめちゃ笑った。ウリエぼっちゃんの愉快な教育係とか生徒会にメロメロになる一般男子生徒とか、しいたけ投げたりローエン(ポメラニアン(のぬいぐるみ))の毛をむしったりとか。
舞台装置と演出もすごく凝っててぐるぐるまわるやつとか色々光るやつとかかっこよかった。語彙力死んでんな。
まあなんというかこれだけ長く感想書けちゃうくらいには充実した最高に楽しい舞台だったんだ。長すぎてここまで読んでる人いるのか分かんないけど。8800円は実質タダ。

ここで当初の目的を思い出してみると、そうです大輔くんを観に行ったわけですけど、めちゃくちゃいい役でハマってた上に、大輔くんの成長とがんばりがすごく伝わってきた。彼の演技は「明るいお葬式」や「THE REALITY ~not realistic~」などで観ているのですが、今回まず滑舌がめちゃよくて驚いた。かつては何言ってるか分からないキャラだったのに、きっと努力したんだろうなと思う。大輔くんの演技はもともと好きだけど、今回は天使のときと亡霊のときで全然キャラが違うのを演じ分けていてとっても俳優さんだった!オペラグラスでガン見してたからよく見えたよ、表情が最高でした。あとはもちろんダンス力を生かした戦闘シーンの動きも美しかったし、ミニライブでキレキレダンスとアクロバットも観れてうれしかったなあ。彼のブログを読むと、いつもニコニコで現場の癒しになっていながら(出典:共演者さんのブログ)、すごく謙虚で向上心があることが分かって、なんか上から目線みたいになっているけど応援している身としてめちゃくちゃ誇らしい気持ちになるよっていうことです。
今回は事務所の後輩も共演してて一緒に帰っていたり、他のキャストさんとも仲良くなって色々相談してたり、そういうコミュ力も相変わらずすごい!北川くん推しの子と仲良くなってお教えてもらったのですが、あまり他の俳優さんとつるまない個人主義な北川くんとツーショット撮って一緒に帰ってる福井大輔強い……ってなった。

はじめて2.5次元舞台を観たアルスメイトとしては、2.5次元解釈違いとか言ってたけど結構同じだな~と思った。ライブとかあったからかな?でも結局架空のキャラがそこにいてくれて、あわよくばファンサとかしてくれて、っていうのが2次元の世界の実在を感じられる夢の空間というかそういうことなのかなって。
一緒に入ったお姉さんと喋ったのは色んなファンが来てて面白いですよねという話。私みたいな完全キャスト目当てもいれば、原作から追ってるキャラクターのファンやコンテンツ自体のファンもいて。やっぱり人が呼べるという点かつ若手俳優の登竜門となってることが強いから2.5次元ブームってだけでなく定着してきたのかなと思う。第1段から来てるというお姉さん曰く今回はかなりチケットが売れてたらしい。なんかうれしいな~。
今回のご縁で大輔くんまた2.5次元舞台出てくれたりしたらうれしいなと思います。登竜してくれ!もちろん2.5じゃない舞台もね。活躍してくれることを願ってます。

というわけでもうしばらくデビミュロスに浸りたいと思います。新しくて楽しい世界に触れられてレベルアップしました。大輔くん、キャストのみなさん、お疲れさまでした~!

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