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展覧会「佐久穂100年の記憶〜古い写真を訪ね歩く〜」開催報告・御礼

令和5年度 集落の話の聴き手事業の最後の催しとなりました、展覧会「佐久穂100年の記憶〜古い写真を訪ね歩く〜」2月23日〜3月5日を無事に開催、終了することができました。
写真提供者の皆様のご協力あっての展覧会でした。また、開催中に雪が何度も降り、足元の悪い中ではありましたが、たくさんの方にご来場いただきましたこと心より感謝申し上げます。

ご記入いただきました芳名帳には、佐久市、小諸市、小海町と、町外のご記入もありました。遠くから足を運んでくださり、とてもうれしく思います。


インタビューをさせていただいた皆さんの写真と共に、東町の公会堂に飾られている貴重な写真も展示することができました。
皆さんからお聴きした話の内容は、どれも学術書とは違ったそれぞれの人生の物語から見えるこの町の生の声であり歴史でした。それをお話くださる皆さんの真剣で誇らしい表情が、今も心の中に鮮明に残っています。

会場整備に出向いた際、写真をご覧になっているご来場者の方が、よくお声かけをくださいました。この写真の中に私の身内が写っている。とか、このキネマにはよく連れてってもらった。小さい頃に、この場所に行った記憶がある。こんな写真が残っているなんて珍しい。など。
その方の昔の思い出と写真がリンクして記憶がよみがえり、たくさんお話しくださる方もいらっしゃいました。
 

写真の中のこの地域で暮らした人々から時代を超えて世代を超えて、今の佐久穂町に辿り着いています。

現状として集落を基点とした活動は、社会的な背景やコロナという想定外の出来事を経て少なくなっています。
当時の人々が、日本や世界の大きな変化の渦にその時その瞬間に適応したり、抗ったりしながら世代を繋いできたように、今この地域に暮らしている私たちもまた、様々な変化の中にそれぞれの「幸せ」を見出しながら選択し、次の世代へバトンを渡していく必要があるようにも思われます。

展覧会をはじめ集落の聴き手事業の活動が、家族や大切な人、そして地域の繋がりに貢献し、過去から未来についても話していけるきっかけの一つとなれば幸いです。
 
文:鈴木
 

 


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