#1「私は好き」と言える人に

みなさんの趣味はなんでしょうか。

私は本を読むことが好きです。
本を読むことは素晴らしいことだと思います。物語に没頭できることももちろんですが、知らなかった言葉を覚えたり、心のリフレッシュになったりもします。

 幾多の小説家がいますが文章表現は十人十色でそれぞれが魅力的です。
背景の描写は神秘的に、
「」には魂が吹き込まれるように、
語り手の想いはまるで自分の心に語りかけてくるように。
その物語に陶酔しきったとき、私は刻刻と過ぎる時間に目もくれず、ただひたすらにページを捲るのです。

このように、自分が好きなことは何文字でも語ることができます。
その魅力が、次々と溢れ出てくるような感覚です。一度喋り始めたら止まらなくなってしまいます。

↑これは悪い癖でもあります笑

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ある友人はこう言いました。

「読書なんてつまらないじゃん」

友人は本を読みません。
本を読むことを、しようとしません。
本を読む。ということを知らないまま、僕に「つまらない」といいました。

僕は理解できませんでした。
それは、友人が
「本を読むことの素晴らしさを知らない」
ことにではありません。
「本を読むことはつまらないと決めつけたこと」
にです。

みなさんにも好きな物はあります。
ホラー映画が好きな人もいるでしょう。
勉強することが好きな人もいるでしょう。
アイドルを推して、追っかけている人もいるでしょう。

僕はホラー映画も勉強もアイドルも、好きではありません。むしろ苦手なくらいです。
でも、それを決して否定はしません。
なぜなら、
僕がそれを知らないからです。
その権利がないからです。

世の中には沢山いるでしょう。
自分の価値観を無意識に振り撒いている人が。

「誹謗中傷」が注目されています。
そのうちの何人が無意識でしょうか。
伝える前にまず考えてください。
あなたは、相手のことをどれぐらい知っていますか?

好きなことを否定してはいけません。
好きなことを馬鹿にしてはいけません。
好きなことを嗤ってはいけません。
好きなことを汚してはいけません。

僕はいつでも、僕が好きなものを素直に「好きだ」と言える人でありたい。
もちろん、みなさんにもそうであってほしい。

結局この言葉に尽きるのでしょうね。

人、それぞれ。

                                                         八千重 櫻  

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