『ドンと来い! 超常文芸』電子版のお知らせ(5/12Kindle追記)

 我々の通販サイトができましたかねてよりお伝えしていたとおり、2019年秋の文学フリマで販売した小説集『ドンと来い! 超常文芸』の電子版を販売開始しています。連休は終わり、ウイルスに怯えながら通勤の日々が戻ってきた方も多いでしょう。ゆっくり読書できる時間は終わってしまいましたが、この苦しみのさなかでこそ輝く作品が揃っていると、作者の一人として読者として思っています。ぜひお読みください。よろしくお願いいたします。

 あらためて各作品の内容紹介と、それぞれの作者が文フリの直前に書いた紹介文をここにまとめておきます。ご参考になれば幸いです。

・『モアイ・パラダイス』(宮元早百合)死後、モアイに転生した東大生の小島。しかしその後も幾度と繰り返される人類滅亡のたびに様々なものへ転生し、やがて魂の救いと楽園の真実を求めて彷徨うことになる。


・『Angel』(矢馬潤)人生の概ねに絶望した大学院生は、八重洲ブックセンターのエレベーターで数十秒だけ邂逅した女性と、とある女性声優のこぼした一言によって、創造を広げながらこのふたりを結びつける「零ではない可能性」に希望を見出して、この世界を生きていく……


・『コミュニケーションスラムネオトーキョー』(クロベトウヤ)漫画家の水崎は"滑った"。ギャグ漫画が大滑りした瞬間、足が滑り空に向かって浮いて、奇妙な世界へと至る。そこにいたのは話の通じない"滑った"人間ばかり。コミュニケーションスラムで水崎は帰ろうと頑張るが…


・『99パーセントの宣言』(朝倉千秋)就活に追われる大学四年生の僕は、歳の離れた恋人、冴子さんとの間に持ち上がる結婚の話をなんとなく、先送りにして遠ざけていた。冴子さんへの気持ちに真摯になろうとすればするほど、彼の足元は不安定に揺れ続けていく……


・『リクルート・オブ・ザ・ラブ 第一部「自己分析 まだ、ここにない出会い」』(灰沢清一)6月1日、日本に無数の手書きのESが降り注いだ。御社への犯罪は増加し、日本社会は完全に崩壊する。一方、手書きのESの中では「リクナビ」に支配された世界での絶望的な「就活」が行われようとしていた……

 また、次回2020年秋・文学フリマ東京で出版予定のものを含め、今後発表する作品は紙・電子ともに通販・電子販売に対応する予定です。(『ドンと来い! 超常文芸』の紙版はおかげさまで完売となっております。)『ドンと来い! 超常文芸』の電子版についてはKindle版の販売も予定していますが(現在審査中)、メインの販売所としてはBOOTHを利用していく予定です。今後ともよろしくお願いいたします。

(宮元)


(5/12追記)

Kindle版も出ました。よろしくお願いします。

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