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お客さん来なくて1週間なのでやったこと。

前回のブログを読んでくれた方から連絡がありました 以前一緒に仕事をしていた懐かしい仲間 また一緒に仕事できたらいいな~ 

さて、前回の続き
貯金垂れ流し状態からなんとか脱出するために、お客さんを呼ぼう  そして常連さんになってもらおうと着付け教室の開講を考えた

着付け教室で人が来たら、きっと毎日外をぼ~っと見なくてよくなる  「俺何のために出勤すんだ」って思いながら過ごすのって、きついんですよね  


習い物をスタートするなら春でしょ  転勤、就職、引っ越し、卒業、出会いに別れ、なんでも春は「はじめ」のタイミング

札幌の春は

●滑り止めの小さい石が道路に残る
●埃の匂いが漂う
●乾いた路面に雪解けの水がちょろちょろと流れる

これを見たら春来たな~ とワクワクします ウキウキします  
その時に、『着物着よう』~って最高じゃない!


着付け教室はじめるならまずは広告だっ 人を集める策をうつ、これぞ仕事だ  僕はもう楽しくなってた

広告は今と違って紙媒体の新聞やフリーペーパーが主流(と思っていた)なので、どの紙面がいいか、どの大きさがいいか なんとな~く考える  お金ないからね あればテレビとかいろいろあるけども

 

広告は費用対効果のよいもの、ということで多くの世帯に届き、値段のバランスがいいところを選んで出すことにする

これで何件くるだろう  こなかったらどうしよ  いやくるか! くるよね きっと大丈夫♪  チャレンジすることが大事 いやそんな悠長なこと言ってられない成果出すことがもっと大事

広告は代理店か出版元との打ち合わせからはじまる
他社さんの掲載情報を確認し、反響を聞く、業界でレスポンスという

レスポンスとは反応のことで、どれだけ、電話、申し込み、購入があったかというもののことなんだけど、どれくらいの料金でどれくらいのレスポンスがあったかを聞いておかなければ大変なことになる

50万の広告に対し、20件なのか、3件なのか  一人当たりの経費が高いと採算があわなくなる  どれだけ広告費をかけてよいかを限界CPAという これが大事  

この広告費があれば、数か月暮らしていけるってくらいかけるんだから

ちなみにチラシだと0.3%のレスポンスがあれば良い方といわれていた  今はもっともっと低い  具体的にしてみると、折込料が3~4円、印刷が1万枚で5万円、合計8万5千円  これで30件来たらスゴイ効果  っていうかそんなレスポンスあるならいくらでもお金出しちゃう  消費者金融行っちゃう (今は印刷代、ネットプリントでめちゃくちゃ安いけどね)

今は新聞購読率低下や紙媒体離れが著しいので0.3%なんて夢のまた夢 数年前で0.1%きたら大成功と聞いたっけ


その誌面のどの場所にどのくらいの大きさで、どんな内容のものを掲載するといいか  を詳しい担当者と打ち合わせができれば、効果は多少期待できる

残念なことだが、今の広告業界は誰もひどく忙しいので、仕事はルーティーンで行われることも多い                       広告費にあまり余裕のないところへの対応は当然そうなってくる

つまり、広告の成果が出ようが出まいがあまり関係がないところもある(もちろん親身なところも沢山あるよ)  

でもそれは担当者レベルの話ではどうしようもない  それぞれの仕事量にも限界があるので仕方のないことだと思う

それを解消するには、我々依頼する側がもっと知恵をつけるしかないということ

で、当時の僕は知識なんてないのにあまり詳しい打ち合わせもせずに、依頼して初稿が出る  (初稿とは最初のデザインのこと)

それを見て、「自分で出す初の広告か~」 と感慨深げになるが、戦略的なことよりも、文章や日程などの間違いがないか程度の確認しかせず OKを出してしまった  知らないってこわい

その後は印刷にまわって掲載誌が世に出るわけだ

当時の心境はドキドキというか、電話が鳴って当たり前という感覚だった とにかく楽観的な男だったので

朝は早めに出勤して電話の前に陣取る  たしか9:30には出てたかな  お店は当時10:30の開店だったっけ

すると9:30を過ぎた頃に電話が鳴る
やった~  電話鳴った~

お店って電話鳴らないんですよ ふつう
このふつうって呉服屋の場合ね
アンドうちは開店数か月だからホームページもないし、常連さんがいないから日頃から電話が鳴らないの
(でもね今、うちの電話がよく鳴るので問屋さんとかにすごいねって言われますよ エヘッ)

だから嬉しくて明るく出ちゃう  普段電話鳴らないから間違えて前職の会社の名前で出ちゃいそうになる  これはあるある♪

いやあ嬉しかった 世にうちの店が知られたんだ ということを実感した瞬間っていうの? もう天下獲ったかってくらいに

これが仕事だな~ って  今日は電話で教室の申し込み受けたなって

家帰ってネクタイ緩めながら冷蔵庫に直行してビール飲んだもん  すぐ飲んだもん  っていうくらいの気持ちね  ネクタイしないし、ビール飲めないから あくまで気持ちだけ

そして着付け教室は形になりました  仕事させてくれてありがと~ 広告うって良かった~

これでうちの店は安泰  給料もらえるぞ! 

と思ってたんだけど

続く 

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