アメリカには公立小学校（小学校に限らずほぼ全ての学校）ランキングというものが存在します。
テストスコアに基づくポイントや、先生についてのポイント、どのくらいお金があるかというポイントなど、複数のポイントにより構成されております。誰でも見ることができるので、school rankings USとかと検索すればすぐに出てきます。アメリカらしいなと感じるのは人種の比率グラフも各学校毎に表示されており、もちろん多様性のある学校の方がポイントが高くなります。
公立小学校の運営費は様々なものから成り立っているのですが、住民の税金や寄付なども多くの割合を占めています。そのため、ランキングの高い小学校があるエリアは人気となり、不動産も高くなる、お金持ちが集まる、そしてさらに不動産が高額になる、より税金が高くなる、寄付も増える、学校運営費が増える、学校は良い環境を整えることができる、さらに人気の学校となる・・・という繰り返しで、ランキングの低い小学校が頑張っても、ランキングの高い小学校には到底かなわないというような仕組みになっています。
とてもアメリカらしい構図です。
まぁ、日本も同じように不動産が高いエリアにある小学校は教育水準の高い学校が多いと思います。この記事を書くにあたって、日本の小学校ランキングと検索してみると幾つかあったのですが、有名私立中学校への合格率とか親の教育水準が高いとか、いわゆる勉強をさせる親、勉強をする子がいかに多い地域かみたいな事が主に書いてありました。中学受験への理解が高く、先生が宿題をあまり出さないところが良いとか書いてあるのもあって、それが良い小学校の条件のひとつなのか！！と驚きました。

日本の場合、だいぶ偏ったランキングになっているので、まぁ参考にしたい人はすればいい程度だと思うのですが、アメリカの場合は複合的に評価してのランキングになっているため、かなり多くの人が参考にしていると思います。我家も渡米時は、小学校のランキングはA校の方が高いけど、B校の地区に住むのでいいかなとか迷いましたし、日本から来られる方も同じく、そのあたりは悩んでいるようです。
ランキングが高いに越したことはないとは思いますが・・・。
ただ、まぁ・・・子供を数年、小学校に通わせて感じるのは（現在も通っています）まぁ良いといわれている地域ならどこでもたいして変わらないんじゃ？その子次第では？というのが正直な感想です。どういう先生のクラスになるか、どういう子と友達になるかとか運もかなり大きいかなと思います。日本と同じく、アメリカも先生の当たりはずれはけっこうあるよなという感じです。まぁ当たり前ですね。

公立の小学校ランキングが存在する事が良いのかについての議論はさておき、参考になるのは間違いないです。特に日本から駐在でアメリカにという場合は、どのあたりに住むべきか考える際に、とても便利だと思います。