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【海外子育て】アメリカで実施されているNWEAというテストとは?

アメリカではNWEAという学力を測るテストが行われています。
日本の全国学力テストみたいなものに近いとは思うのですが、特徴としてはまだ読み書きや計算などができない(できない子が多い)幼稚園児から実施されることや、コンピューター適応型テストであることです。コンピューター適応型テストとは、まずその名の通り、ペーパーテストではなくコンピューターで行われます。そして、例えば10+25の問題に正解した子には難易度の高い39+48の問題が表示されるが、間違った子には難易度の低い10+10の問題が表示されるといったように、その子の本当のレベルを探っていくようなテストです。何度もテストを受けている子供達は、正解し続けるとすごく難しい問題が出てきて、間違ったらまた簡単な問題になったと言っていました。年に数回実施され、その度に結果がかえってきます。
採点されたテスト用紙が返ってくるわけではないので、どんな問題に正解し、何を間違ったのかなどはわかりません。
結果としてわかることは、全体の平均点、自分の学区の平均点、自分の子供の点数、パーセンタイル(自分の子供の順位のようなもの、例えば80パーセンタイルであれば、その子の下に80パーセント位の子がいて、上に20パーセント位の子がいますよという考え方。全体がもし100人だったら、80パーセンタイルなら下に80人いるということだから上から20位くらいかぁと考えるとわかりやすいと個人的には思っています)あとは各項目毎に(算数なら計算、文章問題、図形とかそういうようなもの)どの項目がよくできていて、どれができていないかなどがわかるようになっています。その他も色々細かく分析すればわかることもあると思いますが、割愛します。結果として出てくることは日本のテストと同じような感じだと思います。

なぜアメリカはNWEAを実施しているのか??それが一番大切な事です。
ここからは私の勝手な意見ですが、幼稚園児から実施しているという事や、コンピューター適応型テストにしているという事から、幼いうちから優秀な子を見つけ出すという目的があるのではないかと思っています。アメリカはギフテッド教育といい、IQの高い子だけを集めてより高度な教育をしています。資本主義大国アメリカは子供がどれだけ大切か、さらにいうと優秀な子供が自分の国にとってどれだけどれだけ大切なものかというのをよくわかっているんだと思います。もちろん、私はこういう子が大切で、こういう子は大切ではないとかそういった事を言っている訳ではありません。しかし、現在のような資本主義社会で経済的な発展を考えた時、優秀な人材は不可欠です。ギフテッド教育だけに限らず、アメリカでは同じクラス内であっても、その子のレベルにあわせて、違う内容の勉強をしている事があります。得意な事は違って当たり前、得意な子には難しい事を教えて、どんどん伸ばしていこう!という考え方です。ちなみに、できる子だけ伸ばしていこうという訳ではなく、算数が苦手な子に対しては算数を教えるのが得意な先生による補修クラスが開かれたりと、決してできない子を見捨てるというような教育ではないです。ただ、もともとIQが高い子を早く見つけ出して、どんどん伸ばしていこうという国策のようなものがあるのだろうと私は思っています。
日本にもたくさんの優秀な子がいるのだから、そういう子はどんどん伸ばせるようなカリキュラムがあってもいいんじゃないかなと思います。皆が一緒でないなんてこと、皆がわかっているのだから、日本で大変な思いをしている学校の先生に皆一緒のレベルを目指すなんて無理だから、その子その子にあわせて、いろいろ自由にやっていいよと文部科学省の偉い人が言ってあげればいいのに。そして、社会全体の考え方として、そんなの当たり前だし、その子達が国を引っ張っていってくれるように皆で応援しようぐらいの気持ちを持てるようになればいいのになと思います。


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