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息子のコンサートは考え事の時間ではない・・・。

我が子が通っているアメリカの学校では子供達によるコンサートが頻繁に開催される。頻繁といっても、まぁ年に3回か4回くらいだが、2人子供がいるので、個人的にはけっこう多いよなと感じている。
小学3年、4年生くらいから、バイオリンとかトランペットとかフルートとかトロンボーンとか・・・かなりたくさんの種類の楽器から子供が自分のやりたいものを選択して、学校で音楽の先生に教えてもらえるような仕組みになっている。そして、そのお披露目会が頻繁にあるのだ。
先日、息子のコンサートを観にいってきた。まだ皆始めたばかりなので、本当に雑音でしかなかったのだが、まだ小さい子供達が頑張っていて可愛らしいなという気持ちで観ていた。が、しかしやはり雑音なのであまり集中できず、別の事を考え始めてしまった。これだけたくさんの親が観客として来ているけど、皆が自分の子供のために来ていて、自分の子供をこの中で一番大切に思っていて、主に自分の子供ばかりを見てるっなんかすごい空間だなと感じたのだ。もちろん私も含めてだ。そして、随分と昔に読んだエッセイに、赤ちゃんと遊ぶ会(赤ちゃんにするマッサージの講習会とかだったかな?)のような所に行った時に、ここにいる全ての親が自分の子供が一番可愛いと思っているのかと思うと不思議な気持ちになったというような事が書いてあり、私も同じこと思ってた!と強く共感した事を思い出した。
そんなどうでもいい事を考えていたら、いつの間にかコンサートは終わった。いちよ曲が終わる度に拍手はしたし、視線は常に子供達に向けていたので、何も問題なかったと思う。未来にはおこりえそうな他人が何を考えているのかすぐにわかってしまうような時代でなくて良かった。私のせいで子供が友達を失いかねない。
楽器の話に戻すが、かなりたくさんの楽器(多分15~20種類くらい?)から子供達が好きなものを選べるようになっていて、それを全て教える事が出来る先生達がいて、さらに街の楽器屋さんで全ての子供がそれぞれの楽器をレンタルできるようになっており、コンサートができるような施設も学校にあり・・・環境がすごく整えられているなと思う。小学校3、4年生から高校まで同じ楽器を習う事ができるので、真面目にやればかなりうまくなりそうだ。それぞれの楽器に検定試験のようなものもあるらしく、その資格があると大学に入るときに有利になったりもするらしい。皆が一生懸命取り組んでいるなと思う事はだいたい大学受験に繋がっている事が多い。ちなみに我が子は全く真面目にやっておらず、機会を無駄にしている。ただ、ピアノの練習が嫌すぎて、楽譜通りに弾かずに曲を勝手にアレンジして弾いて、ピアノの先生に怒られていた私には何も言えない。


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