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心を邪魔する心。vs.富山

2024 J3リーグ 第10節
vs.カターレ富山
0-2
フル出場

遠いアウェイの地まで来てくださったサポーターの皆さん、ありがとうございました。
また、その他の皆さんもそれぞれの場所でたくさんの応援ありがとうございました。
悔しい敗戦となってしまいましたが、とにかく連敗しないように、反省して成長して、頑張っていきたいと思います。
試合後2日後の更新となって1日サボってしまいましたが、連戦を終えて1日くらいサボってもいいよねと言い聞かせながら、きちんとリフレッシュに当てました。

本題に入る前に、ちょっとだけ寄り道。
飛ばしたい人は飛ばしてください🏃‍➡️

(余談ですが、以下、オフでの過ごし方です。)
映画コナンの新作面白かったです。
特に北海道は函館が舞台だったのもあり、楽しめました。ネタバレ厳禁なので多くは語りません。
また、米子市美術館で行われている『佐藤健寿展〜奇界/世界〜』にもいきました。
世界の隅っこをつつくような写真はとても興味深かったです。
実はコーヒーも大好きで、美味しいコーヒーを飲みながら、溜まっている読みたかった本を読み進めたりと良いオフを過ごせました。
切り替えて、また明日からサッカー頑張ります!

美術館の撮影可ゾーンにて。
鳥取県さんの竹炭で焙煎したコーヒー@珈琲舎en さん


では、本題の富山戦の感想に入ります。

2本立てです。

①心が身体を動かす。
②失点シーンから学んだこと。

よろしくお願いします🙇

①心が身体を動かす。

富山戦を迎えるにあたって、チームの状況としては、2連勝中である、3試合連続無失点である、7試合負けなしであるなど、こうして事実を並べると決してネガティブな状況ではなかったように思える。
ただ、その一方で、富山戦は3連戦の3試合目、かつ、アウェイが続いたなど、身体的な過酷さは間違いなくあった。

サッカーは勝敗を分ける要素が多すぎるので、結果論でよく語られるが、今回も負けたことで、こういったネガティブな状況であったというところに頭が引っ張られてしまっているように感じた。
例えるならば、連戦だったし。仕方ない。というような考え。

じゃあ、それが果たして通用するのかと僕は思う。

リーグ戦は勝ち点を積み上げていかないと、最後になって泣くことがわかっていつつも、今目の前にある勝ち点3を、まだ序盤だからといって、甘くみてしまうことが本当に良いのか、皆さんも考えてみてほしい。

終盤になって、喉から手が出るほど欲しい、勝ち点3や得失点のポイントの大きさは、開幕戦だろうが、最終節だろうが全く変わらない。
ここがまた活字媒体を通しての表現の難しさにはなってしまうが、決して、悲観的になれと言いたいわけではない。
どのように表現していいのか、少し僕もわからないが、少し遠い未来にある勝ち点3の方が無意識的に大きく評価されている感覚というのが僕の中で違和感がある。

この違和感さえなくなれば、よりよいメンタリティーで毎試合戦えることにもなるし、心の奥にある言い訳や弱さが消えてくれると信じている。
やっぱりどうしても人間は言い訳が心の中に出来てしまうもんである。
ただ、それを理解して、対策できるのもまた人間が人間である理由でもあると思う。
弱さを理解し、それに向き合う。
普段、サッカー選手が自分の成長のためにピッチで練習しているのも、自分の弱さ、つまり、課題に向き合っていることでもある。
行動の種類は違っても、取り組んでいることの本質はいつでも変わらない。
それがそもそもの人間の営みというデカすぎる主語だけど、本質だと思う。

頭の中の弱さと戦うことを切り離さず、ピッチ内外で、ただ、弱さと向き合っていこう。


②失点シーンから学んだこと。

今節の失点シーン(2失点目)を自分の中でどう処理、反省したか、紹介します。

まず、試合中の頭の中は、クロスを上げる選手が、切り返した時点で、ほぼペナルティーエリアに入りそうというポジションだったのが確認できた。
その時点で、決して、ゴールから遠くない、つまり、シュートを打ってくる可能性もあるなと思った。だから、いつもとっているクロスポジションより少しシュートを警戒したポジション、つまり、ニアによったポジションをとった。
その時点で、僕の頭はリスクを冒してクロスに対してアタックする勇気が削られていた。
そして、クロスを上げられた時に、対空時間はあったかつ、ゴールエリアの中に入ってくるボールだったのにも関わらず、1歩出ようとして、あ、出れないわと思って、下がってしまい、結局、ただ、可能性の低い、いわゆる、ゴールに張り付いているだけのキーパーになってしまった。
仮に、このシュートが僕の正面に来ていたら、ナイスセーブ!といった一般的に評価はされると思うが、それで、守れたとしても、それは相手の技術に頼るセーブになってしまい、再現性が全くないプレーになってしまう。
ジョアンの言葉を借りるなら、コイントスで表を願い、ただ表が出るのを願うキーパーになってしまっていた。(運任せってこと。)
それでは、完璧な仕事はできない。
不運すらなくなさければならない。

正直、あそこのポジションに立って、あの至近距離で隅っこのシュート止める能力より、あのクロスに出ていく方が、絶対に簡単なのである。

みすみす僕はゴールを防ぐためのアクションをやめてしまった。

それが、この失点で僕が反省しなければならない点である。

この失点シーンだけをみたら、至近距離だったし、端っこだったし、あのシュートを止めるのは難しいよねと思う気持ちもわかる。

ただ、自分の目の前でシュートが打たれる=そのボールにアタックできるチャンスでもある。
めちゃめちゃ早いクロスではなかったので、特にそう感じた。

防げた失点だったと思う。

1失点目にも同じように反省点はあるが、まあ全部ここに載せるのもなーとも思うので、自重します。

先日のYSCC戦に来てくれたジョアン

富山戦ではないが、この前、恩師であるジョアンが試合を見に来てくれた。
その時にこんな話をしてくれた。

「何のために練習しているんだ?」
と僕に問いかけてくれた。

僕は、
「試合に勝つため、失点を防ぐためです。」
と答えた。

「じゃあ、なぜ、試合で普段練習しているようにクロスにチャレンジしないんだ。
練習しているのにも関わらず。

クロスの取り方や、アタックの仕方は、筑波の時、そして、今、阿部GKコーチから学んで、分かっているだろ?」

と。

失敗を恐れて、練習でやってきたことを試合でチャレンジしない。
そして、それは決して無謀なチャレンジしろと言っているわけではない。
きちんと筋道を立てて、試合で使えるように逆算して練習をする。

そして、試合で発揮する。

そこで試合でエラーが起きるかもしれない。
ただ、そのチャレンジで出たエラーは必ず成長につながるし、GKファミリーが一緒に修正してくれる。



この流れを頭の中で、分かってはいたものの、富山戦は少し消極的になっていたのかもしれない。

無失点が続いているからこそ、僕はゴールを離れて、リスクを冒してプレーしなければならなかった。

それは無謀なリスクではない。
目の前にゴールを守ることにつながるアクションを勇気を持って続けなければならない。


富山戦を終えて、2失点目をしてみて、はっと気付かされた。
その他のハイボールは安定して対応できていたからこそ、あのたった1つの対応で、勇気がなかっただけで、完璧な仕事をすることはできないGKの奥深いに足を取られそうになるが、わざとその深みにハマっていく面白さの方が個人的には好きだ。

失点シーンを振り返ると自然と根暗な内容になってしまうGKというポジションだからこそ、輝くときはとことん輝ける。

以上、2点でした。


今一度、「何のために、なぜ、練習をしているんだ?」と自分自身に問いかけることができた、良い試合でした。(語弊のないように、負けることが良いと言いたいわけではありません。)

敗戦から学べることを漏らさず学び、次の試合に生かす。

GKとしてプロサッカー選手を目指しているみんなもどんどん練習したことを試合でトライしてみて欲しい。
そうすることで、自然と練習内容も試合で活かせるように変わっていくと思うし、考えてプレーできるようになると思う。

試合で使えない練習はいらないはず。
本当にそのキャッチは試合でしますか。
本当にそのキックは試合で蹴りますか。
本当にその練習は試合で使うプレーを意識していますか。

僕もこの言葉を自分に言い聞かせながら、弱い自分に向き合っていきます。

一緒に頑張りましょう!

櫻庭立樹

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