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身の程なんて知らなくていい。vs.八戸

J3リーグ第7節
VSヴァンラーレ八戸
0-0
スタメン

今節も応援ありがとうございました。
今節は、今シーズン初の米子開催でした。
普段、トレーニングを積んでいる場所で、Jリーグが開催され、日常がたくさんのお客さんによって、特別な場所に変わり、とても良い空間でサッカーが出来ました。
本当にたくさんのお客さんに来ていただいたからこそ、勝利をお届けしたかったですが、それが叶わず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、来週もここ米子は野人スタジアムで試合があります。
ホームだろうが、アウェイだろうが、得られる勝ち点は3ですが、そんな理屈はどうでもよく、やっぱり、ホームで勝つことの価値はアウェイとは比にならないと思います。
来週こそ、ここヤジンで勝利を。これにつきます。
そこだけに向かって心身ともに準備を進めていきます。


では、今節を通して感じたことについて。


米子開催についてと、クリーンシートについてです。

よろしくお願いします!


まず、米子開催のJリーグについて。
ここでは、米子で開催されるということより、普段、我々が生活している空間が、いきなりJリーグの舞台に変身することについて、述べたいと思います。
普段、ガイナーレ鳥取は今節の会場であるヤジンで練習をしています。

ここです。

ほぼ毎日、ここにいます。
毎朝、ここに来て、ストレッチして、練習して、お昼ご飯食べて、マッサージ受けて、仲間と話をして、、、と、多くの時間をここで過ごしています。
そこが週末にはたくさんのお客さんが来たり、対戦相手やレフリー、運営スタッフなど、多くの方々で埋め尽くされます。
この感覚はあまり味わったことがなく、少し不思議な感じでした。
ただ、ここで感じたことは、普段、ここで生活、練習しているからこそ、より我々の日常が試されているなということです。
ここで、我々の日常がどれだけ真剣勝負の場とギャップがあるのか、ないのか、その、ギャップが無ければないほど、ヤジン開催でもメリットがいきると考えます。
自分が試合当日に感じた不思議な感覚はそのギャップによって生じたものだと僕は分析しました。
もちろん、毎日、公式戦のようにプレーすることは大切ですが、トライすることや試合に向けて調整することのピーキングの観点から考えると、そうもいきません。
なかなか普段慣れ親しみすぎているスタジアムでの試合というのも、いろんな観点から考えることが多そうで面白いな、とこの試合を通して感じました。
そして、こういったことが考えられるヤジンでの試合で、GKとして、クリーンシートという結果を残すことができたことも収穫の一つです。

では、2つ目のクリーンシートについてです。
まず、クリーンシートというのは、無失点試合という意味です。
今節は、ガイナーレ鳥取、今季初のクリーンシートでした。そして、僕自身にとっても初めてJリーグの舞台でクリーンシートを達成することができました。
チームの勝利のために戦っている以上、勝てなかったことに対して、正直に、悔しい気持ちは大きいです。目標であるJ2昇格に向けては本当に勝利しかいらないので、そこに対しての気持ちは強いです。
ただ、GKとして、いつだって、クリーンシートというのは気持ちの良いもので、その感覚はうまく例えたり表現したりすることは難しいです。
反対に、やっぱり、失点することのあのネガティヴな感覚もうまく表現することができません。
今シーズンの目標として、J2昇格の他に、GKとして、J3最少失点というのを掲げています。
正直、現状を見たら、目標達成には程遠いです。
しかし、どんなにすごいGKでもこれまでの失点はを減らすことはできません。これからの失点を減らすことはできます。これまでの失点やセーブは全てぼくの糧となっています。まだまだJ出場も少なく、経験が少ないGKだからこそ、経験値でカバーするのではなく、僕は自分の思考で勝負していきたいと思っています。失点から学べることや失敗は成功のもとという言葉もありますが、それでは、今、J1で数百試合出場しているベテランGKの方達には敵いません。特に、W杯を何大会も連続で正GKを務めている川島選手もいます。
彼らに経験値で勝負してもいつまで経っても追いつけません。
どうゴールを守ったら良いのか、良い選手から学ぶのと同時に、常に、本当にこの守り方は良いのかとトップ選手のプレーや自分がセーブできたプレーに対しても考え抜き、成長することが必要だと感じています。
その理由の1つにはサッカーがどんどんゴールが入りやすいようにルールが変わっていっているからです。ルールの変遷を語るに際して、ここ1.2年の話ではなく、もう少し長いスパンで捉えていくべきだと思います。かつて、GKは味方のバックパスをキャッチすることができました。ボールもどんどん技術開発が進み、ぶれやすくなったり空気抵抗がなくなったり、処理が難しくもなっています。
サッカーの熱狂はゴールの瞬間が最も高まります。つまり、GKが守りにくくなるようになることが、サッカーの熱狂、つまり、エンタメ性が高まる方法なのです。
これに対して、我々GKは戦わなければなりません。難しいミッションだからこそ、やりがいがあるし、GKとして、成長できるチャンスでもあります。もっとGKの価値が高まることを、サッカー選手として、まずは、ガイナーレ鳥取を、櫻庭立樹を応援してくださる皆さんに対して、アクションできるようにしていきます。
このnoteについても、GKに関しての発信も意識的に増やしています。少しでも、GKについて、良い目を皆さんに持っていただけたら嬉しいです。GKが育てば、良いストライカーが育ちます。良いストライカーが育てば、GKが育ちます。
サッカーの年俸は、世界的に見ても、FWに1番多く払われます。それは熱狂を作り出すプレーヤーだからです。そんな彼らを1番邪魔しようと考えて、日々、トレーニングしているプレーヤーがGKだと僕は思います。そう思うだけで、もっと評価されても良いポジションだと思います。まだまだ、世界的に見ても、特に、日本だと、GKの評価は低いです。
1番近くでゴールを守ることができる選手を大切にできないサッカー界がW杯で勝てるのでしょうか。


クリーンシートについて、書いていたら、つい熱くなってしまい、主語がデカすぎる話になってしまいましたが、僕がGKのことが好きということがとりあえず伝わってくれれば嬉しいです!

すぐ長すぎる文章になってしまうので、今回はこの辺で、終わります!

来週からはヤジンでの試合から3連戦が始まります。
勝ち点9取るよ。


櫻庭立樹。

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