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「ピッチの中にカエルの神様がいました」vs.琉球

2024 J3リーグ 第11節
vs.FC琉球
2-1 勝利
フル出場

まずは、前回のルヴァンカップ浦和戦のnoteを本当にたくさんの人に読んでいただき、嬉しく思います。試合後、琉球サポーターの方にも「読みました!」と言っていただき、とても驚きました。
僕自身、この試合振り返りnoteは数年前から続けてきて、初めは書くのが下手くそだったり、JFLから始まったキャリアということもあり自分自身の注目度というのも今よりはなかったので、こんなに読まれる未来を想像していませんでした。継続することの大切さを実感しています。

では、振り返りに入ります。
今回、主に考えたことは2点+カエル🐸です。
よろしくお願いします!

開始直後の失点について

前回、ルヴァンカップでは前後半、ともに早い時間帯で失点しました。それらの反省を踏まえて、僕自身、試合までに入りを大切にしようと声をかけていました。みんなからも同じような声も出ていたので、決して、慢心、油断というのはなかったと思います。
ただ、それでも、この試合では開始1分未満で失点してしまった。
当事者でありながらも、僕自身は思ったより冷静で、こんな意識してても失点しちゃうサッカーって本当に難しいなと思いました。そして、それが面白さでもあります。「わかってても止められない」というのは、メッシが相手にいてメッシに決められるようなものです。サッカーというスポーツの醍醐味のような入りでした。
見ていた皆さんにこの入りがどう映ったかはそれぞれ感じ方は自由なので、少なくとも僕の頭の中はこんな感じでした。
そして、大切なのはここからです。
こういった面白さ、難しさがある以上、どんな試合でもこのようなことが起きる可能性はあるということを理解していなければいけません。
仲間もロボットではないので完全にコントロールすることはできません。たった1人の軽率なミスで失点することもあるし、相手の素晴らしいプレーが開始1分で試合を動かすこともあります。
だからこそ、その後の振る舞いや切り替えが大切です。
サッカーは最後の笛が鳴った時にどっちが多く点を獲っているかのスポーツです。
我々には89分プラスアルファが残されています。
正直にいうと、たった1分で起きた失点のことを考えるより残された89分をどう戦うかの方が圧倒的に価値があります。試合中はその失点を切り捨てて考えた方が良いと僕は思います。
昨日の試合は、それがチームとして出来たと思います。
前半のうちに逆転することも出来ましたし、苦しい時間帯も追加点を相手に与えないように全力でプレーできていました。守備陣もそういった考えをピッチ内で声をかけて頭の中を揃えていました。
それが、この試合、開始直後の失点のみで抑えることができた理由だと思います。
技術も大切ですが、そういったメンタル、頭の中をコントロールすることが良いプレーにつながるし、良い技術発揮につながると改めて感じた試合でした。

PKについて ー大ピンチであればあるほどー

この試合は2-1で迎えた後半アディショナルタイムにPKを与えて、結果的には僕がセーブすることができ、なんとか勝利を収めたという展開でした。

このPKを止めることができた理由というのはいろんな要素が挙げられると思いますが、ここで挙げたいのはキッカーとGKのメンタリティーの違いについてです。

まず、PKは圧倒的にキッカーが有利と言われています。正直、PKを止めることができなくて、PK戦で負けて、GKが非難されていることは僕が見た中で見たことがありません。もちろん、PKを与えたシーンなどでは見たことはありますが。
つまり、「キッカーが有利=キッカーのほうがプレッシャーがかかっている」ということです。
ただ、GKとして「失点=最もネガティヴなこと」なので、PKはやっぱり大ピンチなわけです。だって、失点したくないもん。
この考えではGKにとってPKが優位に働くわけがありません。この精神的な優位性をもっと理解すべきです。

そして、この試合に限っては、「後半アディショナルタイム」「2-1」「前回失敗している」というキッカーにとってはプレッシャーしかかからないこれ以上ない場面でした。

もし僕がキッカーだったら、絶対にふかさないように、とか、確実に枠に入れるぞ、とか考えます。

こう考えれば、僕らGKがすべきことは明確です。

このプレッシャー下で、上の隅に蹴り込まれたらそれはもう相手を褒めるしかありません。
あなたはロボットですか?と。

僕自身、低く飛ぼうという考えがあったので、自分は想定より高く飛んでしまいましたが、手だけは自然とグラウンダーに合わせることができ、その後のセカンドアクションは日々のトレーニングでやってきたことが自然とできたので試合を想定した練習は大切だと思いました。

色々ありましたが、最終的には自分がPKを止めるという形で勝利を掴めたことは素直に嬉しく思います。
あんなガッツポーズしたことなかったので、映像で見た時少し恥ずかしかったです。

カエル🐸

PKを止めることができた理由をもう一つ紹介しようかな思います。

後半の途中、PKになる前に、相手選手の負傷で少し試合が止まった時間がありました。リスタートのポイントが相手陣地だったのもあり、僕は水を飲みにゴール裏まで行こうと思ったら、僕の足元で何かが跳ねました。

カエル🐸でした。笑

こんなところにいるなよと思いながら、別に時間がなかったわけではなかったので、器用さが失われたGKグローブでなんとかすばしっこいカエルを捕まえて、一緒にゴール裏まで行って逃してあげました。

琉球サポーターの方々にはカエルを逃した一部始終を見られていました。

幸運のカエルだったのかもしれません。

カエルのおかげでPK止めれたのかな。笑

しょうもない余談でした。笑

終わりに

試合に勝つことは本当に簡単ではないなと勝つたびに思います。
だからこそ、こんなに嬉しい気持ちになれるよなとも思います。

琉球には、筑波大学の1個下の後輩が2人もいました。しかも、全員スタメンでの再会です。
ハイライトにもありましたが、岩本選手のミドルは正直、彼を知っていたからここでシュートだなと思っていたら本当に来て、ギリギリでしたが止めることができました。
森選手は大学時代からセンターバックとGKの関係で近くでずっとプレーしていたので、なんか遠くにいたのが不思議でした。最後の整列で先輩の顔をペチペチ叩けちゃうほど生意気なやつですが、手荒い祝福ということで今回は許します。

森、櫻庭、岩本

かつての仲間との再会はいつでも良いものですね。

もっと上の舞台で戦えるように、そして、沖縄でもまた戦えるようにと思えば、日々の積み重ねも楽しめます。


次節は、5/3金曜日に、首位、大宮アルディージャとの試合です。

ゴールデンウィーク中のホームでの試合は大宮戦が最後です。

みなさん忙しい中だと思いますが、たくさんの方々に来ていただけると嬉しいです☺️

未だ負けなしの大宮に勝利する最後のホイッスルを聴きに来てください。



今節も読んでいただきありがとうございました!

櫻庭立樹

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