御衣黄桜が強い風に吹かれて揺れていた。

前にも電車の床に置かれた不審な紙袋について書いたけれど、

今朝も意味のわからんことがあった。

電車に乗って来た黒っぽい服装の人、たぶん男の人だったと思うけど、が、この場所にこの荷物を置いて離れた。開いていたドアは反対側で、すぐに閉まったから、持ち主も車内にはいたと思う。

「降りる時に持ち出しやすいように、荷物はドアの近くに置いておく」という文化が、どこかにあるんだろうか？！

置かれた荷物の横の席に居た女性は、すぐに立ってどこかへ行った。その荷物が嫌だったんだと思う。

それからも、座ろうとしては去る人がいて、最終的に座ったのが写真の男の子。

そして私はと言えば、こっそり写真が撮れる位置に座っていた。…で、以前と同じように、何もできずにゾワゾワする。

もしも、危険物だったら？

っていうか、もっと危機感を持つべきだよなぁ。何かあってからじゃ遅いのに、座ってるから、立ちたくないってどうなのよ。でも、それならそれで、私だけが離れればいいってものでもないし…

事件だとしたら、人の顔を見ないし、見ても覚えられない私は容疑者逮捕に何の役にも立たないな。見てるのに全然見てない。荷物を置いた人がまだ車内にいるかどうかも、もう分からない。

何なんだ、何なんだ一体。

最後まで見届けたい気持ちもあったけれど、すぐに降りる駅が来た。ドラマだったら主人公（私だよ！）が電車を降りた途端に何かが起こるところだ。

まあ、6時間以上も経って何のニュースもないし、危ないものではなかったんだろうけれど、ああ、なぜあそこに置いた⁈

中身より、それが知りたい。