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サービス導入のリスクアセスメント

リスクには4つのポイントがあります。

1.低減
リスクが発生した時のマイナスを最小限に抑える事を想定します。
導入時のミスが起きたい時はロールバックして現状復帰させる、オンボード時につまづかにようにトレーニングを行います。進行中に起きた時のミスやトラブルは専任のサポートがフォローする。など、事前にマイナスが起きるポイントを想定してそのためのケアを考えておきます。
上記のような未然防止だけでなく、データが消える、進行が遅れる、想定よりもパフォーマンスが出ないなどなってほしくない状態になった時にどう対応するかも決めておく事でお客様に安心感を提供する事ができます。

2.転嫁
そのリスクを別のものに置き換えます。
「導入後に成果が出なかったらお金はいただきません。」「この保険にはいっていただくと、万が一の時にかかった費用をお支払いいたします。」など、リスクが発生した時にそのリスク分を補うだけの他のものを準備いたします。一般的には保険や代替策などがあげられます。事前に費用を支払って万が一のリスクをコストに転嫁いたします。

3.回避
事業計画を考えた時にリスクが大きすぎて、低減も転嫁もしきれない。と言った時は撤退することも重要です。そもそもそのリスクが起きると事業存続に関わるような事でリカバリも出来ないのであれば、回避することも非常に重要な策の一つです。

4.容認
リスクの程度が小さくその内容であれば起きても仕方ない。という事で対応しません。他のリスクを減らすために目の前の不満や不便は容認します。
「パスワードを90日以内にリセットしなければならない。」
使う側からすると手間が増えるだけなので使わなくなるリスクも高くなりますが、情報漏洩のリスクと天秤にかけた時には使い勝手の不便さは許容範囲と判断すれば、上記の使用による使い勝手の低下リスクは容認する事になります。

ポイント:リスクはゼロには出来ない。いかに向き合うかが重要
人は新しい事を取り組む時は常に不安が付きまといます。そのため導入事例などをもとに確実性と安心感を求めます。そのシステムやサービスの導入が数千万ともなると「ま、とりあえずやってみよう。」とはなかなかなりません。金額の大小だけでなくいろんな人を巻き込んで社内のルールや運用も変える事になります。
この部分でリスクが発生したらこういった対応をする。ここの部分のパフォーマンスが出ない時はこういったサービスを提供するなど事前に手を打つ事で安心感とお客様の不満解消につながり、良好な関係を気づく事ができます。

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