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スイス-ローザンヌ編

ベルンにいるうちに、晴れた日を狙って、日帰りで行きたい場所があった。

このレマン湖を見に、ローザンヌに行ってきた!
ベルンから電車で1時間ちょっと。往復で34CHF(ハーフパス使用)だった。
電車はまだ慣れない。どうやら、掲示板に1とか2とか書かれている車両が、一等車と二等車のことで、車両はA〜Dで書かれている。

車窓の写真を撮っていると、向かい側で読書をしていたおじさんが「もうそろそろ、こっち側に良い景色が見えてくるよ。」と反対側を指差して教えてくれた。あぁ優しい‥。

のどか!
ベルンとはまた違った、スイスの魅力だ。
ローザンヌの駅前。

ひらけていて、ブランドショップも多く先進的な雰囲気だが、少し街中に入り込むと、オシャレで可愛い民家がたくさんあった。

電車の本数が30分に一度で、意外に遅くなってしまい、もう12時だ!
ローザンヌ大聖堂の鐘楼が、13時に一度閉まるため、なんとか滑り込みたい‥!日帰りで、結構離れているレマン湖まで行きたいのだ。

うわぁこれはすごい‥!
よし、入り口を探せ!とハァハァ歩いていると‥‥じっと見つめてくる、少しお年を召した女性が。
「Are you Japanese?」
そうだと答えると、なんと彼女は明日から東京に旅行に行くという!この大聖堂の裏に住んでいるジェニファーさんだとわかった。
お互い興奮し、自己紹介しあう。
コーヒーをご馳走したいと言ってくれたが、日帰り旅なので急いで周りたいんだと、丁重にお断りした。

「じゃあ、私の旅行プランを作ってくれたジャパニーズショップを紹介するわ!」とのことだが「sorry..I..」と断りかけると「3分よ!クイック!」と、通りを強引に渡った。
鐘楼の時間を気にしつつ、走ってついていくと、日本の物を扱うお店に3分で着いた。

簡単な挨拶をし、オーナーさんは接客中だったので、店を後にした。
その後、ジェニファーさんは「大聖堂の入り口まで送る。うちは真裏だから、今度はうちに遊びに来なさい」と言ってくれた。

彼女は東京から夜行バスで広島まで行くという。大聖堂まで戻る3分の道のりで、「広島の原爆のこと、日本ではどういう教育がされている?私たちが知っている歴史は、それぞれの国の教育で変えられてしまって、違うかもしれないから。本当のことが知りたいの。」と、まっすぐに目を見て聞かれた。
私は、言葉に詰まってしまった。
私のカタコトの英語力で、何を伝えたら勘違いさせずに伝わるのか‥むしろこんな時に何て答えたら良いのかわからない‥
まっすぐに「知りたい」と言う彼女の目を見れば見るほど、言葉が出なかった。
そして、そんな自分が恥ずかしかった。

ジェニファーさんは、日本に行く初めての機会に、広島へこの事を学びに行くと決めたのだ。

きちんと答えられなかったことに、後悔と反省で落ち込みながら、大聖堂の厳かな空気にじっと身を置いた。

あぁすごい‥。人はまばらにいるが、静まり返り、皆がこの世界に吸い込まれたよう。
バラ窓のステンドグラスもとても綺麗。

入場料を支払い、鐘楼への石段をゼェゼェ登った。間に合った!
途中で出会った素敵な後ろ姿。

遠くのレマン湖が空と繋がっている。

満喫して外に出ると、今度はスイス人のおじさんに「この鐘楼は、まだ登れる時間かい?ところで、君は日本人?」と話しかけられた。
日本に行ったことがあること、仲間に紹介したいから一緒に来て欲しい、など10分ほど立ち話をしたが、ついていくことなく別れた。
さぁ、目指すはレマン湖!

木に引っかかった風船が可愛い。

4月中旬だが、お天気に恵まれて暑い!
電車でレマン湖近くの駅まで行けるようだが、30分ほど歩いた。

着いた‥

How peaceful it is...
なんて、幸せなため息と共に、空気に酔って英語が出ちゃう‥。
音楽をかけて踊ったり、1人で読書をしたり、子どもが駆け回ったり、みんな思い思いに過ごしていた。
老夫婦が湖畔に並んで座る姿が多く見られ、とても素敵。

いろいろな感情を味わったローザンヌ、忘れられない街になりそうだ。

次はいよいよ大本命、Top of Europe ユングフラウヨッホ編を書きたいと思う。

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