作詞/十二


かすかに響く裏切りの音と
冷たい始業チャイムの音
たった64m²の檻
ここが世界の真ん中

隣合う机をわざと離すことで
己を守った錯覚に溺れる

「味方」そんな言葉知らないや
頼り方から教えてよ ねぇ

何も感じずにいた   死んでるのと同じ
受けた傷は変わらず
今も残ってんのに
何も話さずにいた  どうせつまんないし
話合わせて笑う
そんな馬鹿じゃないわ

静かに割れゆく仲と
耳を裂く敵たちの声
昨日の友は今日の敵
これが世界の現実

正解があると知らず
押し付けられた正しさに
がんじがらめになって
身動きができない

せまい世界 見て見ぬふり
反抗も忘れちゃったよ もう

何も信じずにいた  死にたくはないから
敵はそれを知らず
今日も友達のフリ
何も聞かないでいた  興味なんてないし
分かったフリの道化
そんな茶番無意味

最初で最後のタイムカプセル
思い出なんか一つもない
宝物なんて持ってない
だから六年の空白
それだけ入れた

何も感じずにいた  死んでるのと同じ
痛みさえ無視した
泣けばよかったのにさ
何も信じずにいた  死にたくはないから
分かんなくていいよ
どうせ哀れむでしょ

心にできたこの“檻”を溶かすこと
それが生きてくってこと
僕はこの先もきっと
まだ痛みと共に歩いていく

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