闇を飲み込め 2

通信が入った
「どうした?リク」
画面の向こうの青年はいつになく焦っている
「人を探してもらいたいんです
たぶんもう、そちらに着いてるはず
名前はナツカワハルキ」
これは偶然ではないはずだ
「彼か?」
モニターの映像を見せる
「そうです、その人です」
案の定の答えが返ってくる
「あの男、ジャグラーが連れてきた」
「ジャグラーさんが?」
「詳しい状況は不明だ
ジャグラーは意識不明で、ハルキ青年は一声も喋らない」
リクは画面の向こうで唇を噛み締める
「急いで戻ります
ハルキさんが僕を呼んだんです
僕の地球に向かっているからって
きっと何か起きてるんです、何かが」

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