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『タクティクスオウガ リボーン』が怖い

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 今まで数えきれないくらい遊んで、非情なシーンを何回も見たし、殺気に満ちたダークストーカーがうごめき、唐突に現れる固く力強いガーディアンが道を阻み、墜落即死の深い深い穴が開いている100層の死者の宮殿を繰り返し周ったのも怖かったが、『タクティクスオウガ リボーン』はそういうシナリオやゲームの仕組みのところが怖いわけじゃない。先述のように過去作品を何度も遊んだし、遊びやすいシステムにリボーンされてるし。怖いのは、ゲーム機の発達に依るものだ。
 セリフを話すのは問題ない。よくしゃべって面白い。ただ、戦闘フィールドでキャラクターが倒されたときが怖い。バリエーションに富んだ断末魔の叫びが、なまなましい声でスピーカーから放たれる。技術の進歩が怖い。
 場面に応じて、コントローラーが震える。戦闘シーンでのその機能には慣れた。だが、「ウォーレンレポート」でのそれには、恐れおののいた。あるシーンで、敵対していた者たちの罵り合いがあり、最後、敗者となったものが処刑される。そこでギロチンが使われる。
 ギロチンの刃が落ちた瞬間にコントローラーが「ばびびびびびッ!」と震えた。
 僕は「ひいえッ!」となった。技術の進歩がとても怖い。
 以来、ナワバリバトルメインで遊んでいます。

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