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ブロックは無理に外さなくとも

めげた。。。私には運動の才能なんて無いんだ!と思ったあの出来事。

”スキー教室”と大きく書かれたチラシ、高校二年か三年の時に担任の先生がクラスに配ってくれた。
私は運動はどちらかというと嫌いだった、正確には嫌いだと思い込んでいた。両親も運動はしないからというのが理由だったかもしれない。だからスキーなんて私には無縁だった。

仲良しの友達からの誘惑の言葉の数々、「楽しいよ」「たくさんの雪は気持ちいいから」「旅行気分でいいんじゃない」などなど。
「両親と話してみるね」と友人に言ってその場を離れた。

父・母に断られたら行かない理由もつく、となんとも他人任せ(笑)
「せっかくだから行きなさい、お父さんには私が話しておくから」と母は確かそう言ったはずだ。

そして私はスキー場にいた。
目の前には真っ白なパウダースノー、見ているだけで気持ちがいい。

地元のインストラクターにスキーを習う毎日だ。どうにも板がうまく動いてくれない。夜になると同級生たちはスキーよりもインストラクターの話題で持ちきりだ。

結局、親友はちょっとだけ上手になり、私は滑る感覚さえもつかめずにこの旅行は終わる。

それから数年がたち、この親友が個人のスキー旅行に誘ってくれたのだ。
小さな山小屋に宿泊、スキーも強制されることなく楽しめた。
これがきっかけとなり、スキーへの情熱が高まり始めた。働いた給料のほとんどはスキーに消え、夏はトレーニング、ジムにも通い体を鍛えることに目覚めた。

オーストラリアに来てから、ロードバイクをスタートした。私がいる南オーストラリアは自転車がとてもポピュラーなスポーツだからだ。当時、メディアで仕事をしていて自転車のレースを撮影することも、自転車への興味がそそられた一つだった。

もっと長く走りたい、と少しずつ希望が膨らみ近所のジムの扉を叩くことになる。またはまった、ジムが楽しくなったのだ。トレーニングをすれば見えないけど筋力は着実についていく。疲れにくくなった。

運動が嫌いだった高校生、社会人となり運動を続けていくことが今の私の健康、そしてモチベーションを保持できている。
昨年後半からまた一つブロックが外れた。それが水の中。
上手には泳げないけど、長くは泳げないけど
それでもいい、水の中が心地よいのだ。

ブロックは外そうとしなくても何か一つその中に楽しみが見つかると外れるものだと思っている。


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