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「スッキリ」大団円!二人の浩次に朝から泣かされた件

加藤浩次のそれまでの枕詞は「狂犬の」だった、間違いなく。
17年前に加藤浩次が朝の情報番組の司会をすると聞き、テレビ局はどんな了見で起用した?と耳を疑った。
タモリがお昼の帯の司会を務めると聞いた時にも驚いたけれど、それ以上の驚きがあった。加藤浩次36歳、狂犬真っ盛り。

本日「スッキリ」が17年の歴史に幕を下ろした。大団円だった。
最終回のゲストパフォーマーに選ばれたのは東京スカパラダイスオーケストラ、そして宮本浩次。
スッキリでのエレファントカシマシ、宮本出演回は思い出に残るものばかり。
出だしを間違え狼狽える宮本の可愛らしさ。コロナ禍の中、世の中が沈み込んでいる時に一筋の強き光のような「ハレルヤ」の歌唱。スッキりす🐿を抱える宮本のあまりの可愛らしさには震え、即座に震える指でスマホの壁紙に設定。リスより可愛いとは、いったい全体どういうことか?

しかし、今までのどんなパフォーマンスよりも今日のギター弾き語りでの「悲しみの果て」、そして全てのスタッフ、出演者の花道の中で歌う「俺たちの明日」はずば抜けていた、あらゆる意味で。

現在アリーナツアー中、しかも明日明後日と名古屋公演を控えている、そんなスケジュールの中、漢気を見せたと思う。
それだけスッキリという番組に、制作に携わる人々に愛されたのだろう。画面からも強く強くそれを感じた。
宮本の歌唱には、17年という長きに渡る番組の最終回に対する敬意と、明日からのそれぞれの新しい生活への門出を励ます、そんな強い気持ちが感じられた。
何度も加藤浩次!スッキリ!と呼びかけながら丁寧に力強く歌う姿、カッコよかった。いい声出てました。

「悲しみの果て」という曲は確かに希望へと繋がる歌だと再確認させてくれた弾き語り。
スッキリではお馴染みの長い廊下を歩きながら、大勢のスタッフの皆さんに囲まれ歌った「俺たちの明日」は圧巻。時には語りかけるように、励ますように、そこにいる全ての人達のために歌い、歩む。あの時宮本の側に映るスタッフの皆さんの表情、実に晴れやかだった!
エレファントカシマシをこよなく愛する加藤浩次にとって、ご褒美のようなラストだったと思う。それも加藤浩次の弛まぬ努力があってこそ。
今日の日のために生まれたような言葉だったね「当たり前じゃねえからな!」は。
本当にいろんなことがあった17年、文字通り時代の変わった17年。最後の加藤浩次の言葉も非常に彼らしく、潔いものだったと思う。
加藤浩次の次のステップに幸多かれ!

二人の浩次。
17年前には誰も予想していなかった今日の姿。人生ってつくづく面白い!