見出し画像

そんなことあっていいのか。

リンクの記事をぜひ、皆さんにも読んで一人でも多くの人に知って欲しい。長い記事ではありますが最後までちゃんと読んで欲しいです(リンク先の記事を)。もし、本当にこの記事の通りの理由で東京女子医大の小児ICUが解体されたら、もう憤りしかない。

経営陣の『儲からないからやめる』ってなんだ。本当に血の通った人間なのか。

少し話が逸れてしまうかも知れないけど、我が家の娘の話を。

我が家の娘は小さい頃、何かと病気が多くて常に心配があった。小児ICUに入るほどの病気にはなったことはないけれど、熱を一度出してしまうと引くまでに時間がかかって40度の熱でも下がらないことが多かったり、当時はまだ原因が分からないと言われていた多形滲出性紅斑にかかったり。そして一度だけだが手術の経験もある。鼠径ヘルニアだ。大した病気ではないけれど、ごく稀にだが鼠蹊部から出た腸が挟まって壊死して大変なことになることがある。鼠径ヘルニアの手術は大人であれば局部麻酔で行えるが、発症したのはまだ局部麻酔を使えない年齢ということもあり、全身麻酔での手術になった。手術の同意書には麻酔から目が覚めないこともあり得ることの承諾をしなければならない。もうこれが本当に怖かった。本当はこんな同意書にサインなんてしたくない。でもしなければ手術はしてもらえない。これが娘が2歳になる直前の話だ。手術室から大きな声で看護師さんに抱かれ泣きながら出てきた時には本当によかったと安堵して私も泣いた。



下がらない高熱や鼠径ヘルニアでさえ親からしてみたら、本当に心配で焦る。それがICUに入らなければならないほど重症な症状を抱えた子どもを持つ親は藁にもすがる思いのはずだ。それを儲からないから。と。。。本当にそんな理由だとしたら呆れてしまう。一生懸命経営したけれでも経営が追いつかない。ならまだ分かる。でもこの記事には『運用を始めてみたら、思うように収益が上がらなかった。儲からない小児ICUは、ウチには必要ない』とある。

そもそも、この女子医大の小児ICUを立ち上げた背景には2014年に起きた医療事故がある。

しかも、この小児ICUはまだ設立されてから一年経っていない。これは病院側は反省を全くしていないと思われても仕方ないんじゃないだろうか。経営陣はこの子の親の前で儲からないからやめることにしました。って言えるんだろうか。

冒頭のリンク記事を読んでもらうと分かるのだけど、二度と同じ事故が起きないように、そして救える命がひとつでもあれば絶対に救いたい。そう思って現場に立っていた先生や看護師さんたちは頑張ってくれていたんだと思う。だから解体を告げられた時、小児ICUに配属されていた看護師さんたちは泣き崩れたんだと思う。

これじゃ、一生懸命やってきた現場の人たちも報われない。可哀想すぎるよ。

経営者と実際に現場に立つ人間は立場も違うから、どの会社でも問題はあるんだろうけどさ。でも人の命に直接的に関わってるんですよ、あなたたちの仕事は。それは現場に立っていない経営陣も同じだということをもっと深く理解していただきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?