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本日の一曲 vol.123 1980年代女声ドラマティック・ヴォーカル集 (3/3) 戸川純 さよならをおしえて (1985)

戸川純さんは、1961年生まれ、東京都新宿区出身の歌手・俳優です。1980年代はテレビや映画にも相当出演されていました。高校時代は演劇部だったそうで、歌い方には演劇要素がふんだんに盛り込まれています。

1985年にリリースされた戸川純さんの「好き好き大好き」の中の1曲「さよならをおしえて」です。この曲はカバー曲ですが、歌詞は戸川純さんによるものです。

私は待っているわ
愛してくれるまで
貴方を待っているわ
さようなら

いつでも待っているわ
愛してくれるまで
貴方を待っているわ
さようなら

例え大惨事が起きて
濁流が走り
町中が廃虚と化しても
シェルターの重い扉を開けて
貴方の名前を呼ぶ私

私は待っているわ
愛してくれるまで
貴方を待っているわ
さようなら
さようなら

例え私が事故で死んでも
ほっとしちゃいけない
幽霊に成って戻ってくるわ
貴方の名前を呼ぶ為に

私は待っているわ
愛してくれるまで
貴方を待っているわ
さようなら
(戸川純)

この曲のオリジナルは、1966年にリリースされたマーガレット・ウィティング(Margaret Whiting)さんのアルバム「The Wheel Of Hurt(日本未発売)」の中の1曲「It Hurts To Say Goodbye」です。作詞作曲は、アーノルド・ゴーランド(Arnold Goland)さん、ジャック・ゴールド(Jack Gold)さんです。

これを1967年にヴェラ・リン(Vera Lynn)さんがカバーして、これがヒットしました。

これが1968年にフランスに輸入され、フランスの歌手フランソワーズ・アルディ(Françoise Hardy)さんがフランス語に訳して「Comment te dire adieu」という題名でカバーしました。フランス語の訳詞者はセルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)さんでした。戸川純さんがカバーしたのは、このアルディ・バージョンだったようです。

その他、竹内まりやさんなどいろいろな人がカバーしました。

ドラマティック・ヴォーカルというと「レイダーマン」も忘れてはいけません。

さて、戸川純さんの音楽活動に話を戻しますが、純さんの初期の音楽活動は、「ヤプーズ」であり、「裏玉姫」(1984)という名ライブ・アルバムがありました。まさに汗だくで疾走するライブでした。

「さよならをおしえて」はこの後のリリースになりますが、この時期に何種類かミュージック・ビデオも公開されていましたので、貼っておきます。

純さんの録音、映像はたくさんありますので、よろしかったら探してご覧になってみてください。

(by R)

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