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119人が1人亡くなるとこんな風になるんだね

ワタシは心身共に疲れ果てていた

龍星はスカウトで呼ばれていて夜会う予定だ
かおるはお母さんに預けてもらった

やる事が沢山ある

ワタシの家にある沢山の請求書や
契約書等……

ワタシ……
*店長に連絡しよう……*

伊織さんの携帯はワタシが持っている
電源を入れる
すぐに着信が鳴る
全然止まなくて店長のアドレスに辿りつけない
するとたまたま店長から着信が鳴った
店長「さくらさん?あー良かった繋がった。さくらさんの携帯番号分からなくて……」
ワタシ「はい。ありがとうね?お店の事だよね?ワタシもお話したいからV店で会う?」
店長「それが……上の階に住んでる
上村さん(賃主)が怒ってまだ従業員の荷物あるのに鍵閉めちゃったんですよ」
ワタシ「えぇ」

とりあえず喫茶店で会う事になった

ちょうどV店前を通ったらりょう君と会った

りょう「さくらちゃん……みささん
自殺しました」
ワタシ「えっ?」
みさは伊織さんのお客様である

ワタシの心臓がドクドクいってる

とりあえず店長とお店をどうするか話しあわないと……

後で考えよう
今は考えるなさくら!

りょう君も未収はどうしたらいいのか他の従業員と話し合いする所らしい
後で
とお互い言って離れた

………………

店長がしっかりした人で良かった

とりあえず話はまとまった
その代わり、ちょっとだけ博打だ

ワタシはドキドキする

もうなんだかんだ夕方だ

「さくら!」
びっくりして振り向いたら龍星だった

ワタシが大阪に来た日を思い出させる同じ場所で声をかけられた

ワタシは涙腺が緩む

龍星は走ってきて黙って抱きしめてくれた
龍星も泣いた跡があった
ワタシ「龍星、龍星ごめんなさい」

龍星「何でさくらが謝るんだよ!」

ワタシはずっとずっと謝り続けた
龍星はまた黙って背中をさすってくれていた

プルルルプルルル
龍星の携帯だ

龍星「ん?何この番号。…はい」
「はい?えっ?すぐ行きます!」

とても嫌な予感がした

龍星「さくら……落ち着いて聞いてな?まだ確定じゃないから……」
ワタシ「……はい」

龍星「えみながマンションの部屋で火事おこして今救急隊がきてて。
俺に最後に電話かけてたからかかってきたんやと思うけどあいつ親居ないし…」

心臓がキリキリする

ワタシは一言「えみなをよろしくお願いします」

と言って離れた

伊織さんが居なくなってから

沢山の人間がぐちゃぐちゃになっていってる

やっぱり伊織さんは凄かったんやね…

……
ごめんなさいごめんなさい……

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