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花吹雪【#シロクマ文芸部】

花吹雪の祝福。みどりの黒髪に白き肌の君を見て、そんな言葉が浮かんだ。

歌を詠んでは文箱に仕舞う日々。

四季がめぐり、仕舞いきれなくなった頃、歌は花吹雪の如く風に飛ばされた。

詠み人知らずの歌は、誰かに拾われ、歌集となった。

祝福の歌は、白き指に捲られた。

千年の時を経てなお、忘れじ。


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