誤算

私が寄りかかる手摺りのすべてが
上手く読まれてるように細工してる
寄りかかれば素直に落ちる私は
めざとく あざとく 生きてやる

金はあんぞ 金はあんぞ 私に成る為の
金ならあんぞ 僕の首筋に

私は生きる 生き抜く強さを
裏へ 裏へと導く 遺産への視線
私は負けぬ 恥を棄てたから
どんなに首を絞められたって
私は堂々と息を吐く

誰かが誤って背中を押したら
無間地獄(むけんじごく)のように落ち続けて
たどり着いた場所は雀蜂の村
何度も 何度も 刺されても

金はあんぞ 金はあんぞ 私に成る為の
金ならあんぞ 僕の心臓に

二度刺されても 私は生きてる
針が群がり刺しても 私は息衝く
どんな痛みも耐え抜けるほどに
毒が身体を巡ってもまだ
私は飄々(ひょうひょう)と笑みを吹く

誰にもやらんよ 私が命削った金は
欲しけりゃ殺せばいい 私は死にはしない

バスに轢かせる? 電車に轢かせる?
上手く 上手くやらないと 金は入らない
私は死なぬ 恥も晒したろ
刃物も飛び降りも無傷でも
言葉では何故か私は逝く
誤算を探りながら死に逝く…

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