そのひと蹴りで肋を折った

大丈夫 今夜の雨降りに
傘など開かなくても歩ける
大丈夫 巧妙に自分の顔をぶち抜こう

そうすれば 今夜も雨盛り
濡らそう髪も思い出すらも
そうすれば いつになく自分を蔑んでいこう

涙はさんざん 川が溢れんばかりに降っても
それでも足りない 日本が沈むぐらいに降り続けて

キミのぬくもりが 違和感を生みだす優しさ
そのひと蹴りで肋(あばら)を折るなんて
誰も思わずに 雰囲気で放つ キミの台詞

見上げたら 今夜は叢雲
否応なく降る雨みたいに
見上げたら ぶち抜いた顔を罵ってみようか

複雑は 誰も望んでいないことは解ってる
それでもこうして 持ち生まれた下劣が講釈たれる

キミの云うことに 間違いはないと思うけど
そのひと蹴りで肋(あばら)が折れたのよ
なんでも笑えば 空気が保てる 犠牲になる

見た目通りに 見た目にしか頼らない視線は
私の中身を置いてけぼりにして ほら 直視しない

キミが降らす雨 たった一晩で止んでしまう
そのひと蹴りで肋(あばら)が折れたって
私への雨が止まなくても 何故 キミは笑う?

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