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ウルトラマンギンガ~10年越しの逆襲~第10話「キリエロイドⅡ襲来!そして理佐の危機にウルトラマンティガ、光臨!」

前回のあらすじ
ウルトラマンギンガこと礼堂ヒカルはダークルギエルとの戦いの後、忽然と行方不明になった。櫻坂46のメンバーである森田ひかるや田村保乃、山﨑天、大園玲、守屋麗奈は不安に駆られていた。そんな中、井上梨名の元に関有美子から連絡が入り、ヒカルを保護していることを伝えられたのだった。そしてヒカルが無事であることに安堵していた皆に有美子から麗奈に対して伝言があることを伝えられた。それはヒカルがずっと麗奈に対して謝り続けていたことであり、それを聞いた麗奈はヒカルが帰ってきてからもう一度お出かけすることを誓うのだった。一方その頃、ヒカルは有美子の家で目を覚ましたのだった。そして目を覚ましたヒカルに対して有美子はギンガスパークとスパークドールズを見せるとギンガの正体がヒカルであるかどうかを尋ねたのだった。そして、ヒカルは有美子に誰も言わない事を条件にウルトラマンギンガの正体が自分自身であることを伝えたのだった。そんな中、有美子はヒカルに会わせたい人物がいるとして部屋に呼び込むとそこに現れたのはウルトラマン80こと矢的猛が現れたのだった。史上最強のウルトラマンである80の正体である矢的が何故有美子の家にいるのかをヒカルが尋ねると矢的はバルタン星人との戦いに挑み、そして敗れた事を話したのだった。そしてその戦いで負った傷を癒すために有美子が有美子のマネージャーに頼みヒカルと同じ形で自身の家に匿うことにしたのだった。その理由を聞いて納得したヒカルの背後で爆発音が起こり、外を見るとバルタン星人が姿を現していたのだった。そしてバルタン星人を止めるために矢的は外に向かいウルトラマン80に変身してバルタン星人と戦うが瞬間移動能力や透明化と言った能力やハサミを使ったバルタンファイヤーに苦戦していた。そしてそれを見ていたヒカルは有美子に頼み込んでギンガスパークとスパークドールズを返してもらい、ヒカルもギンガに変身して80の元に合流して2人は抜群の連携でバルタン星人を倒すのだった。しかし、矢的との別れも束の間今度は秋元康からとんでもない依頼が来た。それは守屋麗奈のマネージャーに戻る前に1期生の警護をして欲しいというものだった。そして最初のミッションとしてヒカルは藤吉夏鈴と渡邉理佐の警護にあたる事になるのだった。

ヒカル「はあ。理佐さんとはよく話したことはあるけど夏鈴ちゃん…絶対俺を嫌いなんだよな~。なんか俺が来るとスタスタ逃げちゃうし…話しかけようとすると会釈していなくなるし…なんか今更だけど秋元先生を憎みたくなるよ。こんなミッション出してさ。」

そんなことを呟きながら櫻坂46の1期生である渡邉理佐と2期生である藤吉夏鈴が参加するファッションイベント会場に着いたヒカルは周囲を警戒していた。
ヒカル「今日の俺はマネージャーじゃない。夏鈴ちゃんと理佐さんの警護だ。」
そう告げて2人が待つ現場に向かうとそこにはいつもとは違うオーラを醸し出す2人が立っていた。
理佐「ヒカルさん、こっちです!こっち!」 

ヒカル「あ、理佐さん!お疲れ様です!」
理佐「お疲れ様です、ヒカルさん。すいません、麗奈ちゃんの所に帰るはずだったのに…」
ヒカル「あ、いやいや気にしないで下さい!秋元先生にはマネージャーとして皆さんの元に配属してもらった恩があるので大丈夫ですよ!」
理佐「なら良かったんですけどね。それにしても秋元先生はなんでまた急にヒカルさんを私の警護に指名したんでしょうかね?」
ヒカル「俺にもよく分からないんですけどね。でも指名されたからには頑張りますんでよろしくお願いいたします!」
理佐「うん、よろしくね!ほら、夏鈴ちゃん!ヒカルさんに挨拶しなさい!」
理佐に告げられると後ろから夏鈴がひょっこりと顔を出した。
ヒカル「こんにちは、夏鈴さん。」
夏鈴「こ、こんにちは…」

理佐「もう、夏鈴ちゃん!私の後ろに隠れてないでちゃんとヒカルさんとお話しなさい!そうじゃないとヒカルさん、困るでしょ!」
ヒカル「いや、大丈夫ですよ。夏鈴さん、俺の事苦手なのかもしれないですし…」
夏鈴「あ、いや…」
そう告げたヒカルに対して夏鈴は何故か否定的に反論しようとしたが何故か口ごもってしまうのだった。
理佐「どうかしたの?夏鈴ちゃん。言いたいことがあるならきちんと言わないと。」
夏鈴「なんでもないです。早く行きましょう、理佐さん…ヒカルさんも。」
理佐「わ、分かったから引っ張らないで!夏鈴ちゃん!そういう事なんで行きましょう、ヒカルさん!」
ヒカル「あ、はい!」
そして理佐の腕を引っ張って走り出す夏鈴に着いていくヒカルはこの時、知る由もなかった。このイベント会場に怪獣が現れると共にあの伝説の巨人が帰ってくる事を。
理佐「どうでした、ヒカルさん。私達のランウェイを見た感想は?」
ヒカル「いや、凄かったですよ!いつもは歌番組とかそこさくの収録の風景をこっそり見させてもらっていてその時の理佐さんと夏鈴ちゃんとは全く違いましたよ!やっぱり天ちゃんもそうでしたけど色んな違った表情が見れました!」
理佐「なら良かったです!ヒカルさんに褒められると嬉しいですね!あの人も…見に来ればよかったのに…」
ヒカル「あの人?」
理佐「あ、なんでもないです!気にしないで下さい!あれ?夏鈴ちゃん?」
理佐を褒めているといきなりトコトコ歩いてきた夏鈴がヒカルの服を引っ張る。
ヒカル「うわ!あ、あんまり服グイグイ引っ張らないで!夏鈴ちゃん。」
夏鈴「夏鈴ちゃんも凄かったですか?」
ヒカル「はい、凄かったですよ。」
夏鈴「カッコよかったですか?」
ヒカル「はい、カッコよかったです。」
夏鈴「か、か…可愛かったですか?」
ヒカル「はい、可愛かったです。」 
夏鈴「ほ、本当ですか?」
ヒカル「はい、本当です!」
夏鈴「やった…」
理佐「やっと素直になった。」
ヒカル「え?」
理佐「夏鈴ちゃん、ヒカルさんと話したかったみたいですよ?」
ヒカル「そうなんですか?」
夏鈴「うん…」
ヒカル「それならそうと言ってくれればよかったのに。」
夏鈴「でも…ヒカルさんは守屋ちゃんといたいだろうから…」
ヒカル「確かに麗奈にくっついてないといけないなとは思いますよ?マネージャーですから。でも他のメンバーとも話したいなと俺も思ってますから。」
夏鈴「なら、嬉しいです…」
理佐「良かったね、夏鈴ちゃん!」
夏鈴「はい!」
ヒカル「じゃあ皆さん、帰りますか!」
理佐「うん!」
夏鈴「はい!」
こうして無事に夏鈴の気持ちに気付いて友好関係を築くために動き出したヒカルは理佐、夏鈴と共に帰るために外に出るといきなり炎が飛んで来てビルに直撃すると割れた窓ガラスが理佐と夏鈴の近くに落ちてきた為にヒカルは2人の手を引っ張って逃げた。
理佐「キャッ!」
夏鈴「助けて!」
ヒカル「2人とも俺の手を掴んで!」
理佐「ヒカルさん!」
夏鈴「うん!」
ヒカル「行きますよ!」
そして落ちてくる窓ガラスを避けたヒカルはなんとか2人を連れて逃げ出すことに成功した。
ヒカル「2人とも怪我はありませんか?」
理佐「私は大丈夫です!夏鈴ちゃんは?」
夏鈴「大丈夫です。ヒカルさん、助けてくれてありがとう。」
ヒカル「どういたしまして!それよりも誰がこんなことを…ん?あれは…」
そう告げてヒカルが後ろを振り向くとキリエロイドⅡがゆっくりとこちらに近づいていた。


夏鈴「か、怪獣!」
理佐「あれはキリエロイドⅡ…なんで?なんであいつが…あいつは前に…」
ヒカル「理佐さん、あの怪獣を知ってるんですか?」
理佐「あ、いや…なんというか…」
ヒカルの質問に曖昧な返答を繰り返す理佐の背後から再びキリエロイドⅡが火炎攻撃を繰り出した。
ヒカル「2人とも危ないから下がってて!」
そう告げて理佐と夏鈴を背後に隠すとヒカルはギンガスパークとスパークドールズを取りだした。



ヒカル「こんな形で正体を明かしたくなかったが仕方ない!」
『ウルトラーイブ!ウルトラマンギンガ!』
ヒカル「ギンガァー!!」

理佐「嘘?ヒカルさんが…」
夏鈴「ウルトラマンギンガ?」
そして2人の驚きを他所にヒカルはギンガに変身するとキリエロイドⅡの目の前に立ちはだかった。
ギンガ「さぁ、覚悟しろ!」
キリエロイドⅡ「ウルトラマン、やっと来たか!ハアッ!」
そしてキリエロイドⅡのパンチを交わしたギンガだったが次に放たれたキックを喰らい、ふらついた。
ギンガ「グハッ!な、何?」
キリエロイドⅡ「どうした?ウルトラマン!こんなものか!」
そしてキリエロイドⅡは再びパンチを繰り出したがそれを交わしたギンガはパンチとキックのコンビネーションを繰り出すとキリエロイドⅡを吹き飛ばした。
ギンガ「どんなもんだ!」
キリエロイドⅡ「甘いな!ウルトラマンよ、俺の力はこんなもんじゃない!」
理佐「まずい!」
夏鈴「え?どうしたんですか、理佐さん?」
そんな理佐の言葉の通り、キリエロイドⅡはまるでフォームチェンジしたかのように腕からキリエルカッターが出現した。

キリエロイドⅡ「さあ、来るがいい!」
そして怪力戦タイプとなったキリエロイドⅡは余裕の発言をしたが逆にギンガの怒りを買うことになった。
ギンガ「なめんじゃねぇ!ハアッ!」
そして怒りに身を任せて渾身のパンチを繰り出したギンガだが、キリエロイドⅡの怪力戦タイプの強靭なボディに防がれるとキリエルカッターによる強烈な一撃を放った。
キリエロイドⅡ「この力には耐えられないだろ!ハアッ!」
ギンガ「ウワーッ!な、なんだ、この力は…だが負けるか!ハアッ!」
そして再びギンガはパンチとキックを繰り出すがキリエロイドⅡは全て受け止めると共に再びキリエルカッターを繰り出した。
キリエロイドⅡ「甘い、甘いわ!ハアッ!」
ギンガ「ウワーッ!ならば…これだ!ギンガサンシャイン!」

そしてギンガはクリスタルをピンク色に発光させてギンガサンシャインを放つがキリエロイドⅡはキリエルカッターを腕に収納すると今度は背中から翼を広げると空中戦タイプに姿を変えた。

キリエロイドⅡ「言っただろ?お前の攻撃は一切効かないとな!」
そう告げて急降下すると共に翼を使った高速攻撃を連続で放ち、それを食らったギンガは倒れ込むと共にカラータイマーが点滅した。
ギンガ「ハア、ハア。なんなんだ、この力は…」
夏鈴「ヒカルさん!」
理佐「カラータイマーが…もう…こんな時になんであの人はここにいないのよ!」
夏鈴「あの…理佐さん…」
理佐「どうしたの?夏鈴ちゃん。」
夏鈴「理佐さんがさっきから話してるあの人って誰なんですか?」
理佐「あ、それはね…」
夏鈴からの唐突な問いに理佐が答えようとした矢先、背後から声がした。
?「理佐さん?」
夏鈴「え、まさか…」
理佐「全く…今までどこにいたんです?ずっと探してたんですよ、ダイゴさん!」
ダイゴ「ただいま!いや、お待たせ理佐さん!」

理佐が振り返るとそこにはウルトラマンティガことマドカ・ダイゴがそこにいたのだった。
理佐「お帰りなさい、ダイゴさん!」
ダイゴ「邪神や闇の巨人を倒してやっと帰ってきました!これからは俺がしっかり守りますから安心して下さい!」
理佐「それは嬉しいんだけど…お願い!ヒカルさんを助けて!」
ダイゴ「ヒカルさん?」
夏鈴「私達のマネージャーなんです、ヒカルさんを助けてください、ダイゴさん!」
理佐と夏鈴の必死の説得により状況を把握したダイゴはキリエロイドⅡに追い詰められたギンガを見つめた。
ダイゴ「あのウルトラマンが…そういう事か。理佐さん、夏鈴ちゃん!後は俺に任せて!」
そう告げてダイゴは懐からスパークレンスを取り出した。
ダイゴ「ティガー!!」

キリエロイドⅡ「ま、まさか!お前は!」
ギンガ「嘘だろ、あんたまで帰ってきたのか?」

キリエロイドⅡ「有り得ん、有り得んぞ!」
ギンガ「ウルトラマン…ティガ!」

驚くキリエロイドⅡとギンガの呼びかけにゆっくりと振り返ったティガは格闘タイプに戻ったキリエロイドⅡの前に立ちはだかった。
キリエロイドⅡ「ティガ!貴様!」
そう叫んで殴り掛かるキリエロイドⅡのパンチを受け止めたティガは逆に渾身のパンチを放ち、キリエロイドⅡを吹き飛ばした。
ティガ「立てるか、ギンガ。」
ギンガ「助かったぜ、ティガ。エタルガーの戦い以来だな。」
ティガ「ああ。」
そしてギンガに手を伸ばして立ち上がらせたティガはカラータイマーにエネルギーを与え点滅を止めた。
キリエロイドⅡ「許さん、許さんぞ!」
そう告げて火炎攻撃を放ったキリエロイドⅡだったがティガとギンガは連携攻撃でキリエロイドⅡを吹き飛ばした。
キリエロイドⅡ「こうなったら!」
そう告げて怪力戦タイプにキリエロイドⅡが変わるとティガもパワータイプに変身した。
ティガ「ならば俺も!」

キリエロイドⅡ「来い、ウルトラマン!」
そう告げて走ってきたキリエロイドⅡに対してティガとギンガは必殺技の態勢に入った。
ティガ「デラシウム光流!」

ギンガ「ギンガファイヤーボール!」

キリエロイドⅡ「ウワーッ!な、なめやがって!」
ティガパワータイプのデラシウム光流とギンガのギンガファイヤーボールを食らったキリエロイドⅡは吹き飛ばされたが立ち上がると空中戦タイプに姿を変えた。
ティガ「ならばこちらも空中戦だ!」

そう告げてティガはスカイタイプに変身すると空中で必殺技の態勢に入り、地上にいたギンガもまた必殺技の体勢に入った。
ティガ「ランバルト光弾!」

ギンガ「ギンガサンダーボルト!」

キリエロイドⅡ「ウワーッ!」
そしてティガスカイタイプのランバルト光弾とギンガのギンガサンダーボルトを食らって地上に落下したキリエロイドⅡは格闘タイプに戻って着地した。そしてティガもまたマルチタイプに戻って地上に着地した。
キリエロイドⅡ「まさかここまで俺を追い詰めるとはな!」
ティガ「ギンガ、一気に決めるぞ!」
ギンガ「ああ!」
そしてティガはゼペリオン光線、ギンガはギンガクロスシュートの態勢に入る。
ティガ「終わりだ、キリエロイド!ゼペリオン光線!」

ギンガ「こいつで終わりだ!ギンガクロスシュート!」

そしてティガマルチタイプのゼペリオン光線とギンガのギンガクロスシュートを食らったキリエロイドⅡは爆発した。
ギンガ「デュワッ!」
ティガ「シュワッ!」
そして2人のウルトラマンは空の彼方に消え、ヒカルとダイゴの姿で帰ってきた。
理佐「ヒカルさん、あなたがウルトラマンギンガだったんですね!」
ヒカル「はい!話すのが遅れてすいません!あれ?夏鈴ちゃん?」
理佐と話していると背後から夏鈴が抱きついてきた。
夏鈴「ヒカルさん、カッコよかったです…」
ヒカル「あ、ありがとうございます。」
夏鈴「今度一緒にお出かけしたいです…」
ヒカル「良いですよ、俺で良ければお出かけしましょう!」
夏鈴「やった…」
理佐「あら、夏鈴ちゃん!大胆!ね?ダイゴさん!」
ダイゴ「そうだね。いつも理佐さんに隠れてた夏鈴ちゃんがあんなふうになるなんて…」
ヒカル「あの…貴方は?」
ダイゴ「こうして会うのは初めてかな?エタルガーの時はウルトラマン同士でしか会ってないよね。僕はマドカ・ダイゴ、ウルトラマンティガだ!」
ヒカル「貴方がウルトラマンティガ…初めまして、礼堂ヒカルです!」
ダイゴ「君がウルトラマンギンガだろ?」
ヒカル「はい!」
ダイゴ「まあ、これからまた協力する日が来ると思うからよろしく!」
ヒカル「はい、よろしくお願いします!」
こうしてニュージェネレーション始まりのウルトラマンであるヒカルと平成始まりのウルトラマンであるダイゴは固い握手を交わした。だがこの時ヒカルは知らなかった。これから先、平成ウルトラマンとまだまだ共闘することになることを。

?「♪誰よりも何よりも~君だけを守りた〜い♪…待ってろよ、由依…」
その日、どこかの星から1つの光が地球に向かった。

次回予告
ウルトラマンティガことマドカ・ダイゴと共闘したヒカルの次なるミッションは小林由依の雑誌撮影の警護だった。しかし由依を狙うかのように未知の生命体、ゼルガノイドが姿を現しヒカルはギンガに変身して戦うも苦戦した。するとギンガのピンチにネオフロンティアの英雄が地球に帰ってくるのだった。次回ウルトラマンギンガ~10年越しの逆襲~第11話「由依を狙うかのようにゼルガノイドが地球に襲来!そしてネオフロンティアの英雄、ウルトラマンダイナが地球に帰ってくる!」

















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