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タバコは両切りに限る。


 昔から思っていたのですが、タバコはニコチンとタールの含有量に応じて価格を決めるべき。
 お酒に例えたらその理由がわかると思う。チューハイ500㏄200円、白角720㏄1500円。
 
 考えてみたら喫煙者はほとんどの人が一つの銘柄と決めているのにたいして酒飲みはまずビール、それから日本酒、それからいいちこの湯割り、最後にビールで締める、といった複数の場面に応じた銘柄が設定されているのです。
 これは喫煙者は見習わなくてはいけません。
 その制度でたばこの値段が改定されたら喫煙者はもっとたばこの嗜み方について考えるようになると思う。その時その場で喫煙する銘柄も変化するのが自然な流れだと思うのです。
 
 私ならメビウスの6ミリとピースの両切りを二箱常備すると思う。家ではピースをバランタインの10年物と一緒にゆっくり楽しんで、居酒屋では、うっかりして葉っぱが口の中に入って来ないフィルター付きのタバコが良いのでメビウスをチェーンスモーキングするのが理に適っている。メビウスには悪いけど酔っぱらうせいもあって、味なんてどうでもよくてニコチン補給出来たらそれでよいのだ。
 大体最近のタバコのほとんどはフィルターの中でも最も邪悪なチャコールフィルターではないか。あの活性炭でタールと引き換えにうまみの9割が殺されるのではないかと思うのである。
 

 タバコはニコチンとタールを摂取するために嗜むものである。
 お酒はアルコールを摂取するために嗜むものである。
 その当たり前が崩れていくとき、文化というものは破壊される。
 その最たるものがフィルターである。フィルターでニコチン・タールをわざわざ低減してどうするんだ?それが健康のためにというのなら、本末転倒もいいところで、大体そんな提言をする人は決まって非喫煙者でニコチンという薬物の本質を何もわかってはいないのである。

 ゆっくり口で転がすように煙を口に含むと、たばこ葉が低温燃焼するので味がまろやかでおいしいです。速く吸うと火種が高温になるので味は固くて辛いものになります。例えるなら前者は燻製で後者は炭くずと思えば分かりやすいかもです。
 
 軽いタバコをジュースをストローで吸うように喫煙しているのはみっともない、と見ていて思う。早く燃え尽きてしまうし経済的にもよくない。あの火先のみっともなさといったら、ない。
 フィルターちぎってゆっくり吸ったほうが確実に、良い。
 
 お酒は飲んだら酔っぱらって味なんかどうでもよくなるがたばこは味を楽しみ続けることが出来る素晴らしい嗜好品だ。

 覚悟ある喫煙者はピースかハイライトと相場は決まっているし、最近の喫煙者は喫煙の楽しみも追及せず、喫煙自体も健康被害がちらついて楽しめず、狭心症とがんに怯えているただのニコチン中毒者に成り下がっていってる気がするなあ。。。

 私が禁煙した理由は断じてそういうことではなく、タバコに生活を支配されるのが嫌だったからである。


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