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Amplify/Ren Zotto(にじさんじEN)歌詞和訳

個人的な和訳+和訳自体の解説の記事です。
歌詞に対する個人的な解釈もちょこっとだけ。
先に翻訳にあたっての自分ルールを記載していますので、そちらもご確認ください。

REN ZOTTO - AMPLIFY 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube

今回の翻訳のスタンス

 Blue Sugarのときはなるべく意訳しすぎないようにして、それは和訳された状態でも、歌詞を受け取った人それぞれが自分なりに解釈できるように、訳者個人の解釈を和訳の段階で含まないように心がけていたためでした。
 今回も敢えて抽象的にされているのかな? というところは前回同様そのスタンスで行きますが、
・和訳だけだと無粋というか……単語やイディオムの直訳だと歌詞らしさにかけるような表現は、歌詞っぽい表現に変えています。
 ただ、違和感ある場合もあるのですが、
・同じ単語の繰り返しは極力同じ日本語で繰り返す
 
というのは今回の翻訳ルールで守っていこうと思います。諦めたところもあります。

 そして、和訳のあとの章では、
 原文>翻訳>教科書的な直訳>どうしてこう訳したのか解説
 を並べるパートを設けます。
 私個人の翻訳ベースに、直訳や解説も含めて歌詞全体を理解する助けになれば……というのが今回の記事の目的です。

 また今回も正式な歌詞が分からなかったため、とりあえず行先頭を大文字にするような形で適用しています。最適な原文(?)がわかる方がいらしたらお知らせください。

 それから特にイディオム系はどの使い方をそのときの正解と取るか迷いながら訳していったので、あまり自信がないです。。。誤訳や疑問点ある方はぜひぜひコメント欄やツイッターにてお知らせください。

 また、まだ少ないですが、他の曲も同じように大抵解説付きで訳しています。以下にまとめていますのでよろしければどうぞ。

にじさんじEN 歌詞和訳|咲斗|note

タイトルのイメージについて

これはAmplifyという単語の訳に苦戦した中で気付いて、それ以降曲に対してイメージが深まる大きなきっかけだったので先に書いちゃいます。
amplify、辞書だと以下のような訳語です。まずは英英から。

to make something louder:
to increase the size or effect of something:
To amplify is also to add to the information given in something:

AMPLIFY | 意味, Cambridge 英語辞書での定義

・何かの音量を上げる
・何かの大きさや効果を増大する
・何かに与えられた情報を追加することでもある
なるほど。
英和ではどうでしょう。

・〔~を〕増幅[拡大・増大]させる、〔~を〕増強する
・〔~を〕詳述[詳しく説明・敷衍]する
・増幅[拡大・増大]する
・〔発言などについて〕詳述[詳しく説明]する、敷衍する

amplifyの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB (alc.co.jp)

英英と一致してますね。
でも、サビの頭で増幅とか増強とか、うーん……。

そしてふと気付いたのが、ギターとかのアンプって、この動詞からきている言葉なのでは……? ということでした。しかもビンゴ! やったー!

これこれ!!! Amplifier=amplifyさせるもの=増幅器(画像:Unsplash)

というわけで、個人的には、ギターの音がアンプでより響いたり深まったりするようなイメ―ジをこのタイトルに持ったとき、すごく腑に落ちるものがありました。
じゃあ実際どう訳したのかというと、ちょっとずるい手も使ってるのですが、では以下からやっと、全体の翻訳です。

歌詞和訳

All our similarities are building me up yeah, they’re building me up yeah, they’re building me up
君と似てること全部に僕は期待しちゃう 期待しちゃう 期待しちゃう


It was all too much for me, I thought I’d give up but now I’m stronger
僕には何もかもキャパオーバーで どうせ諦めるだろうって思ってたけど 前よりは強くなったからさ

You could be the remedy, it’s heating me up yeah, it’s heating me up yeah, it’s heating me up
君といると身体が軽くなるかも 僕はどこか熱くなる 熱くなる 熱くなる

You are of a different breed, I’m bringing you up to speed
君はなんだか普通じゃないね 僕が教えて引き上げてあげよう


Enlighten me
僕に知らしめて

Shake off the dust and look around, you’re above the clouds
身体から埃を振り払って 周りを見渡せば 君は雲の上


If you’ve been wondering how
Realize that you’re lucid now

You’ve got to
どうすればいいか考えてることがあったなら
今なら頭も冴えてるはず
ほら 行かなきゃ

Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる


Amplify, you are the reason why our connection is by design
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり

It’s not a coincidence, you’re more than you know now, you’re more than you show now, there’s more than you know
偶然の一致とかじゃない、君が今自分でわかってるより自分で示してるより まだ君には知らない君がある


It’s not enough to take it in, you’ve got to use what’s deep within
まだ理解には不十分 深く潜った先をモノにしなきゃ

Shake off the dust and look around, you’re above the clouds

If you’ve been wondering how realize that you’re lucid now

You’ve got to
(繰り返しBメロ)
身体から埃を振り払って 周りを見渡せば 君は雲の上
どうすればいいか考えてることがあったなら
今なら頭も冴えてるはず
ほら 行かなきゃ


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり

It’s just not enough, you see, to leave it to chance
ねえ、なおざりにするにはまだもったいなくない?


This is a rare circumstance, get up and make it your, make it your dance
こんな状況そうそうない、起き上がれ、為せ、君のムーブを為せ


You are in the centre now, I’m letting you know
今中心にいるのは君だ、って僕は言ってきたじゃん?


It’s time to set it aglow, it’s time to get up and get up and go
輝かせるときが来た 目を覚まして、起きて、向かうときが来たんだよ


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり

Our connection is by design
偶然じゃない僕らの繋がり

直訳(教科書的な和訳)・解説

ここからは解説(言い訳)です。
今回は 原文>上記の翻訳>教科書的な直訳 と歌詞を並べて、その後ろに何でこういう訳にしたのかっていうのを書こうと思います。
翻訳は()内です。

All our similarities are building me up~

All our similarities are building me up yeah, they’re building me up yeah, they’re building me up
(君と似てること全部に僕は期待しちゃう 期待しちゃう 期待しちゃう)
僕らのあらゆる共通点が僕に自信を持たせている 僕に自信を持たせている 僕に自信を持たせている

期待しちゃう、を繰り返すのは日本語の歌だったらあんまりだなって思うんですけど、、、誤訳がないか、別の方の和訳をググって確認するんですが、舞い上がる、を使われている方がいて良い訳だなあと思いました。
繰り返しは繰り返す、という自分ルールなので、舞い上がる、を繰り返すとイメージズレていっちゃうかなと思ってやめました。

〈英語メモ〉build me up
・build someone up:(人)に期待を抱かせる(英辞郎
・build something/someone up:to praise something or someone in a way that will influence people's opinions; to make a person feel more confident:(人々の意見に影響を及ぼすような形で何か/誰かを褒める、人に自信を持たせる)(Cambridge Dictionary

It was all too much for me~


It was all too much for me, I thought I’d give up but now I’m stronger
(僕には何もかもキャパオーバーで どうせ諦めるだろうって思ってたけど 前よりは強くなったからさ)
僕には全部多すぎて 諦めるだろうと思ってた でも今はより強い

「キャパオーバー」は「抱えきれなくて」と迷いましたが、強くなったから~、というのとスムーズに繋がるのはこっちかな? と個人的に思ったので。

now I'm strongerは直訳だと「今私はより強い」ですが、比較対象がないので「前よりは強くなった」と訳しました。その前に過去形の文が出ているので。

〈英語メモ〉I thouht I'd give upの時制
・I thought I’d give up のI’dはI wouldで、は現在形に直すとI think I will give up で、(これから)諦めようと思う、です。
 未来に起こることに対して諦めるだろうな~って現在時点で思ってるのが現在形に直した版。過去に、未来に対して諦めるだろうな~って思っていた瞬間もあった、というのが今回の歌詞です。

You could be the remedy~

You could be the remedy, it’s heating me up yeah, it’s heating me up yeah, it’s heating me up
(君といると身体が軽くなるかも 僕はどこか熱くなる 熱くなる 熱くなる)
君は特効薬(療法)なのかも それが僕の熱を上げる 熱を上げる 熱を上げる

remedyは薬でも療法でもとにかく体の悪い部分に効く何か、という意味のようなので(REMEDY | 意味, Cambridge 英語辞書での定義)、特効薬、とかそういった訳し方よりも身体が楽になる、という効果の方を和訳に表しました。
heat me upなんてイディオムで探すとめちゃくちゃ意味があって、なのでここは敢えて直訳的にして色々な受け取り方ができるようにしてみました。
remedyのあとにheat upが続くのは、でも面白い並べ方だなと思います。
直訳だとその面白さが違和感になりかねないなと思って、クッションとして「どこか」を足してみたりしています。

You are of a different breed~

You are of a different breed, I’m bringing you up to speed
(君はなんだか普通じゃないね 僕が教えて引き上げてあげよう)
君は普通とは違う 僕が最先端までアップデートしよう

ここは今回初めて知ったイディオム2連続でした。
ちょっと変わってる君を、僕が導いてあげよう、みたいな感じかなと思っています。
まあそのあとにenligten meっていう僕に教えて、ていう逆の言葉が入るんですが。。。

〈英語メモ〉a different breed
直訳だと「異なる品種」ですが、Urban Dictionaryを信じてみることにしてみました。

When you’re just above the rest. Out of the ordinary. You separate yourself from everybody else because of one reason. You’re different .
(あなたが周りの上にいるとき。通常の範囲外。ある理由によって、他のみんなと分けられる。あなたは違っている)
Urban Dictionary: Different Breed

〈英語メモ〉bring someone up to speed
必要な情報を~に与える、~に事情をよく説明する(bring ~ up to spe...の意味・使い方|英辞郎 on the WEB (alc.co.jp)

事情を把握させる、最新版にまでアップデートさせるみたいな言い回しで使われるようです。(get/bring you up to speedって?使い方や注意点を解説します | ステューディアス英語学院 (studious-english.com)

Enlighten me

Enlighten me
(僕に知らしめて)
僕を啓蒙して(僕に啓示して)

Enlightenという単語のイメージをどうにか保持したかったんですが、難しかった。。。

Shake off the dust and look around~

Shake off the dust and look around, you’re above the clouds
(身体から埃を振り払って周りを見渡せば 君は雲の上)
埃を振り払って周りを見て 雲の上にいるんだ

ここは「身体から」は原文にないですが足しています。
Shake offという、原文の語順で頭に示される動作のイメージを大事にしたかったからです。
埃を先に認識してたんじゃなくて、なんか身体から振り払わなきゃいけないものがあって、それを振り払ってみたら、実は思っていたより上にいた、というイメージで訳しました。


If you’ve been wondering how~


If you’ve been wondering how
Realize that you’re lucid now

You’ve got to
(どうすればいいか考えてることがあったなら
今なら頭も冴えてるはず
ほら 行かなきゃ)
あなたがどうすればいいか疑問に思い続けてきたなら
あなたは今正気である(頭が冴えている・明瞭である)ことを理解して
~しなきゃいけない

サビ直前ですね。
you've been wondering という現在完了進行形、直訳に示している通り、これまでずっと疑問に思い続けてきたなら、と過去のある1点から現在までwonderし続けていたので、和訳はちょっと迷いました。結果的に「考えてることがあったなら」と現在形と過去形を織り交ぜた感じに……。

またwonder howのあとは省略されているので「どうすればいいか」「やりかた」が知りたい、という訳し方にしました。

Realizeは実感しろ、理解しろ、分かれ、ということで「~はずでしょ」という言い方に持ってきています。

〈英語メモ〉You've got to
You've got to ≒ You have to です。
You have to の状態をgetしたのがYou have toだそうです。なので緊急性とかやらなきゃいけない度が高いらしい……。
ニュアンスの違いはいっぱい記事や動画あるので興味ある方は軽くググってみてください。

Amplify, it’s the spark from you and I~

Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive
(響かせて 増幅させろ
 君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる)
増幅/増強/深化させろ この世界を生かし/活動させ続けているのは君と僕からの閃光

ようやくサビです。Amplifyを一語で訳すことを、諦めました……。しかも2回目のAmplifyと単語の組み合わせを変えてしまいました……。
文法的にはit is △△ that ~で、~なのは△△、という構文と解釈してます。

「この世界を生かし続けている」でもいいかなと思ったんですが、aliveのただ存在してるだけじゃなくて生き生きとしてる、というニュアンスを含めたくて動きのある「回し続けてる」にしてみました。


Amplify, you are the reason~


Amplify, you are the reason why our connection is by design
(響かせて もっと深く
 君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり)
増幅/増強/深化させろ 僕らの繋がりが意図されたのは君が理由

〈英語メモ〉by design
そのままですが、デザイン(設計)による=意図された、という意味です。(BY DESIGN | 意味, Cambridge 英語辞書での定義
例文も「たまたま無視しちゃったのであって、わざとじゃなかったよ」とか、「その部屋では、敢えてコンピューターやスクリーンが配置されていない」とかですね。

Amplifyの訳2つ、「響かせろ」と「増幅させろ」「もっと深く」の組み合わせにしたのは、これは個人の解釈が含まれているかもしれませんが、特にサビ直前で、埃を振り落とせば君はもう雲の上、とか、このあとに続く君には自分が思っている以上のものがある、とか、そういう自分の内側にあるものを外に出せ、という意味でamplifyという言葉が使われているのかなと思っているからです。
だから自分が思っている以上の音を響かせて(増幅させろ)、自分がまだ把握してない音を響かせて(もっと深く)、という当て方にしてみました。

you are the reason why our connection is by designは訳さなくても何となく意味がくみ取れるようなシンプルな文なんですが、歌詞として日本語に落とし込むのは難しかったです。
同じ英語は同じ日本語に、という自分ルールに則って、一番最後の「Our connection is by design」だけ繰り返されるに相応しい日本語を当てたかったというのが難しさの大きな理由でした。
「君がいるから僕らの繋がりは作られたんだよ」「君がいるから僕らは結び付けられた」とかも途中経て、でも受動態を入れると語呂が悪かったり、締めとしてもう少しスマートにまとめたい気持ちがあったり……。
結局、by designを最後まで繰り返しているのは僕らの繋がりがそうなるべくしてなった、ということを強調したいからだと考えたので、偶然じゃない、と対義語を否定する形でまとめてみました。


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり

繰り返しは解説を割愛します

It’s not a coincidence~

It’s not a coincidence, you’re more than you know now, you’re more than you show now, there’s more than you know
(偶然の一致とかじゃない、君が今自分でわかってるより自分で示してるより まだ君には知らない君がある)
偶然じゃない、君は君が知ってる以上で、君は君が示す以上で、君が知ってる以上のものがある

繰り返しでリズムが損なわれるところは省いて、there's more than you knowは前の文の繋がりを受けて、まだ自分で分かっていない自分がある、と目的語を補いました。


It’s not enough to take it in~


It’s not enough to take it in, you’ve got to use what’s deep within
(理解してるつもりになるにはまだまだ 深く潜った先をモノにしなきゃ)
それを掴むにはまだ不十分 深く奥にあるものを使わなきゃいけない

take it inも色々な解釈ができて、でも自分の中に見えている以上のものがある、という前ブロックの流れを汲んだ訳し方にしてみました。
内包してるだけじゃ不十分(もったいない)、という訳し方もできるのかなとは思います。流れは変わらないと思いますが。

〈英語メモ〉take it in
・サイズを詰める、全てを理解する[飲み込む](take it inの意味・使い方|英辞郎 on the WEB (alc.co.jp)

・to understand completely the meaning or importance of something:(何かの意味や重要性を完全に理解する)
・to include something:(何かを内包する)
※他にもいっぱい意味出てきます
TAKE SOMETHING IN | 意味, Cambridge 英語辞書での定義

Shake off the dust and look around, you’re above the clouds

If you’ve been wondering how realize that you’re lucid now

You’ve got to
(繰り返しBメロ)
身体を振り払って 埃を落として周りを見渡せば 君は雲の上
どうすればいいか考えてることがあったなら
今なら頭も冴えてるはず
ほら 行かなきゃ

繰り返しなので解説割愛


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり

繰り返しなので解説割愛

It’s just not enough~

It’s just not enough, you see, to leave it to chance
(ねえ、なおざりにするにはまだもったいなくない?)
運任せにするには、ほら、ちょっと不十分

leave to chanceはどちらかというと下記英語メモの英英の方を参考に訳しました。
not enoughはここでは「もう十分やった」的な解釈で、まだ十分やってない=もったいない、と訳しています。

〈英語メモ〉leave it to chance
運任せにする、運を天に任せる(Leave it to chanc...の意味・使い方|英辞郎 on the WEB (alc.co.jp)
・to not prepare or plan for(~への準備や計画をしない)(Leave to chance Definition & Meaning - Merriam-Webster


This is a rare circumstance~


This is a rare circumstance, get up and make it your, make it your dance
(こんな状況そうそうない、起き上がれ、為せ、君のムーブを為せ)
これは珍しい状況、起き上がって君の~を為せ、君のダンスを踊れ

danceの訳を迷いましたが、踊れ、がしっくりこなかったので、ムーブという抽象度上げた言葉を使いました。
「make a song and dance about something」という、何かについて知らせるように騒ぎ立てる(それについて作曲でもする勢い、みたいな)というイディオムがあるようなのですが、一旦そちらは今回関係ないかなと判断して、でもmake your danceを直訳すれば(周りに示すように)自分だけのダンスをするんだ、というニュアンスだと思うので、こんな訳にしてみました。


You are in the centre now~


You are in the centre now, I’m letting you know
(今中心にいるのは君だ、って僕は言ってるじゃん?)
今中心いるのは君だ 僕がわからせているように

いつも言ってるじゃん、みたいなニュアンスが日本語だと含まれるかなと思って、現在進行形をこの言い方に託しました。


It’s time to set it aglow~


It’s time to set it aglow, it’s time to get up and get up and go
(輝かせるときが来た 目を覚まして、起きて、向かうときが来たんだよ)
輝かせるときだ 起きて、起きて、向かうときだ

aglowは色とかも含めて輝きを増すということらしく、人の表情にも使われるようなのですが(興奮で赤く染まるとか、紅潮するとか)、set it aglowってitをaglowにsetするという間接的な表現なのと、そのあとにget upが来てるのもあって、これからそうなるんだよ、っていうところに抑えたかったのでこうなりました。
get upの繰り返しなのに「目を覚まして、起きて」と違う表現を使っちゃったのは勢いをつけたかったから……。目を覚まして、ならwake upの方が合致してるんですが、動き出せ、という箇所なので、比喩的な(ボーっとしてないで)目を覚ませ、という受け取り方をしてもらえるかな~とこう訳しました。


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり

繰り返しなので解説割愛


Amplify, it’s the spark from you and I that keeps this world alive

Amplify, you are the reason why our connection is by design
(繰り返しサビ)
響かせて 増幅させろ
君と僕から走る閃光が この世界を回し続けてる
響かせて もっと深く
君がいるから生まれた 偶然じゃない僕らの繋がり

繰り返しなので解説割愛

Our connection is by design
偶然じゃない僕らの繋がり

繰り返しなので解説割愛

のこりはすべて繰り返しだったので、解説は以上です。
長くなり恐縮ですが、少しでも曲理解の助けになれば幸いです。
残りはおまけで、個人的なこの曲に対する感想です。

おまけ:個人的な解釈・感想

この曲は全体として2つのテーマを持っているなと思っていて、まずは僕が君を好きでいること。そしてそんな君には君が気付いていない可能性があること。

共通点が見つかると期待しちゃって――というのは出会って仲良くなっていく過程のことでしょうか。前より強くなった、というのは君に出会えて自信が持てたのかもしれない。気楽でいられるけど、胸を熱くさせるような君。
ちょっと変わっていて、僕が導いてあげたい気持ちもあるけど、それより僕を変えてくれたそんな君には、もっと魅力があるはずで、気付いてないでしょう。教えてほしいし、気付いてよ――。

そんな物語の流れかな~と個人的には読んでます。

自分のことをお願いだから信じて、と訴えるような曲で、自分のことを好きになってほしいのは僕が君のことを好きだし、僕自身が何より君に救われたから。そういう関係性好きなので、この曲の歌詞、とても好きです……。

あとこれは大した意味を持っていないかもしれないですが、実はourっていう言葉はour connectionとかour similarityとかでしか使われていなくて、二人称複数で語られるよりは、この曲の主人公がある意味一方的にyouに向かって歌っている曲だと思います。

でも締めはour connection is by design、偶然じゃなくて出会うって決まってたんだよ、みたいなフレーズで終わっていて、何だかこれはそう信じたい主人公の切実な気持ちにも見えるし、本当に、君が存在しなきゃ出会うことは当たり前になかったっていう前提をそれだけ大事に思っているような読み方もできると思います。

今回の和訳(今回に限らずですが)は単語単体じゃなくてフレーズとして調べて初めて待って勘違いしてた……と気付くものが多かったり、歌詞らしさも重視したことで日本語に迷ったり、難しかったですがそれだけこの曲に対して考える時間をとれたのは楽しく幸せなことでした。

ここまで読んでくださったあなたに感謝です!
ありがとうございました。

※歌詞和訳まとめ、もう一度載せさせてください。Blue Sugarも訳しています。

にじさんじEN 歌詞和訳|咲斗|note

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