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詩『ちぎれ雲』


エミール・クラウス『レイエ河畔に座る少女』

風のいたずらか
積み重なった厚い雲から
小さなかけらが飛び出した

風に流されて
ちぎれ雲が空をゆく
小さな影が地面に落ちる

どこへゆく?
何が見える?
一人は寂しいかい?

ねぇ ちぎれ雲
もし雨が落ちそうになったら
地上を見るといい

人は心を空に映し
夕焼けに 青空に
泣いたり笑ったりしてるからさ

人が見える?
声は届いてる?
一人だと思うことはないよ

ねぇ ちぎれ雲
空は果てしなく広いだろう?
そんな場所に君はいるんだね

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