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詩『春賛歌』

地面の下で 落ち葉の裏で
冷たい雨や 時には霜を
身を潜めてやりすごしてきた

枝に止まり 木の葉の陰で
吹きすさぶ北風 時には雪を
身を膨らませて耐えてきた

生きとし生けるものすべてに

少しずつ近づいているよ
待ち望んでいる春が
ほら すぐそこに

雲に覆われていた太陽から
日差しが降り注ぎ
暖かな風が吹く日が来たら

芽吹いた草木の合間から
顔を出し 飛び回り
春の歌を歌おう

春になったとて
明日のことは分からないけど
希望を持って耐えてきたんだ

柔らかな風が吹き
色とりどりの花が咲いたら
生命いのちの歌を歌おう

グスタフ・クリムト『花咲く牧草地』


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