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詩『たまゆら』

美しい羽が翻るように
音もなく舞い踊る

花から花へ 軽やかに
次から次へ 華やかに
大きな羽をひらめかせ
鮮やかな羽 きらめかせ

日を映して昇る
シャボン玉と遊び
日に照らされて舞う
落ち葉と戯れる

舞い降りて来て
花の上で一休み
誇るように羽を広げ
ゆったりと蜜を吸う

飛び立った蝶が
さようならと羽を振る
見送る花も
応えるように揺れている

荒神咲夜・りまの『花と蝶』

はるとのメモ
たまゆらは勾玉が擦れあう微かな音を指し、転じてほんの一瞬という意味になりました。蝶が花を飛び立つ時の微かなざわめきに、蝶と花、また蝶とそれを見ている観察者との束の間の邂逅を掛けました。

羽を広げて……蝶は羽を閉じて休むと言われてますが、アゲハチョウなど開いている種類もいるようです。

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