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詩『新芽の雫』

負けるものか
負けるものか

北風が吹いても
冷たい雨に濡れそぼっても
きっと終わる日がくるんだ

止まない雨がないように
明けない夜がないように
終わらない冬があるものか

泣いてはいけない
涙を流すのは
悦びが湧いた時だ

そう思いながら木は
冬を過ごしたのだろうか

春になったからじゃない
冬を越したから芽吹く

小さな新芽についた雫は
悦びに溢れた涙なのだろう

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