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その値下げ、逆効果かも。意味ある値下げ、意味ない値下げ。

「せっかく作った新しいサービス、あんまり売れないなぁ。やっぱり高かったのかな……。よし、値下げしよう!」

新しく作った商品やサービスが売れないとき、自分がつけた値段が高かったんだと思い、値段を下げる。

イメージができる一幕ですね。しかし、これはよくやってしまいがちな失敗

価格とは最も利益への影響が大きい主要因子。その価格を特に信念なく、"なんとなく"で下げてしまう。これは自ら事業を傾けようとしていると言っても過言ではありません。

とはいえ、”価格とは最も利益への影響が大きい主要因子”と言われてもピンときませんよね。

  • 売上=販売数量×価格

  • 経費=固定費+変動費

  • 利益=売上-経費

利益を計算するために登場した因子は販売数量・価格・固定費・変動費の四つ。この四つのうち価格こそが最も利益に影響を与えるということが分かっています。

東証一部上場企業(現東証プライム)が価格を1%上げたとき、営業利益はどのくらい改善されるのか?についてマッキンゼー社が調査したデータをもと解説していきます。

価格を1%上げれば営業利益はどのくらい改善すると思いますか?

1%?違います。

2%?違います。

5%?違います。

10%?違います。もっと大きい。

20%?惜しい!

正解は23.2%。価格を1%上げるだけで営業利益は23.2%も改善されるのです。

価格を1%上げたときの営業利益改善率。
他因子と比較して圧倒的にインパクトがあることが分かる。

これは、変動費削減・販売数量増加・固定費削減などの因子をはるかに上回る数値価格が経営における命であることがなんとなく分かっていただけたでしょうか?

「どうして価格変更のインパクトって大きいの?」と思った人のために本noteの終盤で補足説明をしています。興味のある方はそちらをご覧ください。

ちゃんと分かりやすく説明してます。

値上げのインパクトが大きいということは、裏返すと値下げのインパクトも大きいということになります。

あなたは"なんとなく"値下げを行うのかもしれません。しかし、営業利益へは甚大な影響を及ぼします。気づいたころには手遅れになることすらあるでしょう。

すべての値下げが悪だと主張するつもりは毛頭ありません。

どうせやるなら、意味ある値下げをすべきだということです。今回はそんな値下げについての解説をしていきます。


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  • 値下げに手を出す前にやるべきこと

  • 値下げが許される状況

  • 意味ある値下げを行う方法について

  • 既に値下げをしている場合の対処法

などについて解説しています。「売れない→値下げ→利益悪化」の地獄への超特急に乗ってしまう前にご覧ください。もし、乗ってしまっている場合は今すぐ読んで、降車できるようになりましょう。

長期的に利益を上げて事業を運営していきたい方はぜひご覧ください。

目次でざっくり概要把握できます。


値下げに手を出す前にやるべきこと

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