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"儲かりそう"を本当に儲かる事業にする方法

田中太郎たなか たろう、今年で30歳。先行き不透明な時代だからこそ自分で稼ぐ力を身に付けたい。いきなり会社を辞めるリスクを負うのは馬鹿らしいから副業的に何かをスタートしてみるぞ!

でも、どんな事業がオススメなんだろう?

検索してみるか。

「副業 おすすめ」と。

「副業 おすすめ」の検索結果

お、なんだなんだ。沢山あるじゃないか。適当に見てみるか。

ーーなるほど、大体つかめてきた。

治験や引っ越しみたいな積みあがらない、資産性の低い副業から、スケールすれば事業になる副業まであるんだな。

当然、資産性が低く労働力を切り売りするような副業は論外。

事業としてスケールできるような副業が大前提。そして本業とシナジーがあれば最高、そんな感じで探してみるか。

……

……

……

ほうほう。

  • せどり転売

  • ebay輸出

  • BUYMA転売

  • AmazonでOEM商品の販売

  • note, Brain, Tipsでのコンテンツ販売

  • ブログアフィリエイト

  • SNSアフィリエイト

  • アドアフィリエイト

  • YouTube

  • 動画編集、ライター、Webデザイナー、プログラマ

沢山あるな。いや、多すぎ。なんか多すぎてよくわからなくなってきた。

一旦整理してみるか。

世の中にある事業の種類

モノを売るのか、サービスを売るのか?

一番最初に考えるべきはモノを売るのか、サービスを売るのか?だよな。

モノを売るにしても物理(アナログ)なのかデジタルなのかでも分類できるか。

物理→耐久財?消費財?、デジタル→何を売る?

耐久財はまぁ、なんか作れる気がしない。選ぶなら消費財の方だろう。リピートされるだろうし。

デジタル商品、めちゃくちゃ楽そう。アプリやゲームは難しいけど、コンテンツ販売とか簡単そう。

サービス事業は無数にある

サービスを売ろうと思ったら無限にあるな。本業とシナジーがありそうなことを見つけて売ってもよさそう。

事業は無数にある。なのにネットには似たような情報ばかり……。なぜ?

ちょっと待てよ。

ここからさらに売り方のバリエーションを選ぶんだよな。

  • 輸入/輸出/国内(3通り)

  • プラットフォームを利用するかどうか(2通り)

  • 在庫を持つか持たないか(2通り)

  • 転売か自社ブランドか(2通り)

3×2×2×2=24通り。

さっきまで考えた事業の種類×売り方(24通り)って、もう無限に近いだろ。なのになんでネット上には似たような情報ばかりが溢れてるんだ?

中国OEMがいいとか、カード転売がいいとか、生成AIを利用して稼ぐとか、せどりがいいとか……。

もしかして、ネットから儲かる事業を見つけるのって相当難しいのでは?


30歳という節目の年に自分で稼ぐ力を身に付けようと決心した田中太郎さん。どんな事業を始めようかとリサーチしていたところ、"真実"に気付いてしまいました。

そう、田中太郎はネットに溢れている”稼げる事業"の情報が偏り過ぎていることに気付いたのです。これは凄い。普通気付けません。

SNSで儲かっているアピールをするアカウントを見て、「○○の市場が熱いのか、俺でも稼げそうかも」と思ってやる気を出す人がほとんど。

なぜ自分がこの事業に興味を持ったのか?を冷静に把握できる人は極僅かなのです。その点、田中太郎は優秀でした。自分で事業を整理してみて、可能性が無限大に広がっている現実と、SNSで目にする情報にギャップがあることを認識する。

チャンスは歪められて伝わる

スモールビジネスオーナーを目指すあなたに知っておいてほしいことがあります。

それが「チャンスは歪められて伝わる」ということ。

少し冷静になって考えてほしいんです。常日頃から経営者になろう、起業しようと心から望んでアンテナをビンビンに立てている人でもない限り、日常にあるチャンスにはそう簡単には気づけません。

ほとんどの人は上司がウザイとか、通勤がキツイとか、朝起きたくないとか何らかの出来事をきっかけにして、起業を考え始めるのです。

そんな状態で見つかったチャンスは誰かによって歪められていることがほとんど。発信している人は何らかのインセンティブがあるからこそ発信をしているわけです。

つまりポジショントークってやつですね。

ポジショントークは永遠になくならない

あなたが検索して出てきた副業情報、その多くがポジショントークによって歪められています。

私ですら例外ではありません。

私は「才覚がない人間でもスモールビジネスであれば高確率で成功できる」という思想を持っています。そのことを発信すると必然的に「スモールビジネスっていいよ」というポジショントークになってしまうんです。

人によって取り組むべき事業は異なるので、特定事業を推すことはありませんし、特定事業を推すインセンティブがないのである事業の旨味を盛って伝えることはありません。

しかし、意図的に事業の旨味を盛って発信している人も数多くいます。その方が儲かるからです。ウン十万円、ウン百万円の商材が売れるからです。

「せどり転売は数百万円稼げるよ!(在庫リスクとキャッシュフロー悪いけど)」

「ブログアフィリエイトで1億円以上稼いだ方法を教えるよ!(もう10年以上前の話だけど)」

「生成AIで商材を作る方法を教えるよ!(品質は保証しないけど)」

ポジショントークが存在することに文句を言っても何も変わりません。中には本当に有益なポジショントークだってありますから。

誰かに「そう思わされている」ことを自覚しよう

あなたが「やりたい!」と思った事業は、ほぼ100%誰かにそう思わされています。まずはそのことを理解してください。

そして、事業を始めるために情報や講座を購入するなら「誰から」、「何を」、「いくらで」購入するのか。「なぜそれを欲しいと思ったのか?」を冷静に考えましょう。

フォロワーが何万人もいる人気発信者が売っているから安心できるわけではありません。普段の発信のレベルを冷静に見てください。

副業を始めるにしても、投資対効果を考えましょう。30万円しか使える資金がないのに20万円をノウハウに費やす、それが本当に良い選択か?

仕入が必要ならその分、不利になりますよ?

毎月、余剰資金が増えていく会社員なら別です。購入することによって時間が節約できる、成功確率が上がるのであれば合理的な選択になり得るでしょう。

あなたがどのような状況に置かれているのか、私は知りません。しかし、あなたは自分の状況をよくわかっているはずです。

副業であっても事業です。事業オーナーとして「その価値があるか?」を判断して購入するようにしましょう。

スモールビジネス大全は何も考えずに購読しても良いと思うな。うん。

本当に儲かる事業を始めるための3ステップ

まず大前提、ぼくのかんがえたさいきょうのビジネス、は捨てましょう。

まだだれもやったことのない、あなたが考えた儲かりそうな事業は誰かが捨てたアイデアであることがほとんど。斬新なアイデアは要りません。現実を見ましょう。

本当に儲かる事業を始めるためには次の3つのステップを踏んでください。


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