見出し画像

有機と無機の交差点 - 深セン宝安国際空港 / 旅行note

Intro

空港から飛び立つ瞬間というのは、誰しもワクワクする。
中国・ 深センの宝安区にある、深セン宝安国際空港は、
北京、上海、広州に次ぐ、中国で4番目に大きい空港。

そんな空港に、北京に向かうために訪れた。

画像4

折りたたみスマートフォンを使ったツリーアート

真っ白な世界に包まれて

訪れた日の空はどんよりと厚い雲が覆っていた。
旅立つ日というのは、晴れている方が、心も踊るので、願わくば快晴であって欲しい。
深セン宝安空港は地下鉄の駅から直結しており、出発階へはエスカレーターで上がった。
エスカレーターが上に上がるにつれ、周りの光がどんどん明るくなっていく。
上に着いた時には、僕は白い景色に包まれた。

画像1

正面玄関

発想は自然の生物から

宇宙ステーションに行ったことはないけれど、
もし行くことになったら、こんな世界が待っているのだろう。
天井には、六角形のハニカム構造の窓が無数にあり、あらゆる方向から光が差し込んでくる。
光が乱反射することによって、実際の明るさよりも、もっと明るく感じる。
さらには外壁の構造は興味深く、夏は暑く、冬もそこそこ温かい深センの気候に適応できるよう、
独自に設計されたダブルスキン構造になっているというのだ。

画像2

六角形の隙間から光が差し込む構造

こうした設計の原点は海の生物「マンタ」 から発想されたもので、
海流を利用して浮遊する、有機的な動きをするところから、
光や熱、風といった環境変化に適応する構造に落とし込んだそうだ。
そうして選ばれたのが、ハニカム構造を中心とする無機的なデザインだったのが興味深い。

Outro

画像3

まばゆい光に包まれ、旅の高揚感を刺激する空港は初めてだった。
また訪れたときには、旅の最高の演出をしてくれることを約束されているだろう。

ちょこっとでも、サポートしていただけますと、 今後の発信の励みになります。 よろしければ、是非お願いします。